来日公演間近のOyamaを現地レイキャビクで緊急インタビュー!! |
アイスランド最大の音楽フェス、熱狂のアイスランド・エアウエイブスが無事終了。水曜から日曜まで、ホント盛りだくさんでしたが、私はそれでもゆったり&がっつりと楽しんだ感じです。 写真家のシバノ・ジョシアさんがすごく素敵な写真を沢山撮影してくださっていますので、後ほどそれはまとめて。 今回は緊急で来日直前のOyamaのインタビューをお届けします。 アイスランド国内から200組近いアーティストが出演したアイスランド・エアウエイブス。その中でもかなり注目を集めていたのがOyama(オヤマ)でした。11月20日から来日公演を開始する彼らは、アイスランド・エアウエイブス終了後、すぐに来日に向けてのリハーサルを開始。休むヒマなく、このインタビューを夜9時から行ったその足で、リハスタへと向かっていきました。 【日時】2014年11月23日(日) 【場所】高円寺クラブライナー http://www.club-liner.net/ 【時間】OPEN 17:30 / START 18:00 【料金】前売 ¥3,500 / 当日 ¥4,000(共に1ドリンク込み) 【出演】Oyama (from Iceland) / Swinging Popsicle / johndickheadhunter3 / toivoa 【チケット予約先】http://syntaxerrorjp.jimdo.com/get-ticket-contact-us/ この日はICELANDiaの出張ショップもあり、アイスランドからの12インチを多種ご用意したいと考えています。アイスランド音楽ファンはそこらへんもぜひお楽しみに! さてさて、忙しい合間を縫ってインタビューに来てくれたのは、Oyamaのヴォーカルのウルヴル(男性)とユリア(女性)。ここでまずお伝えしたいのは、メンバーの名前のこと。シガーロスのJonsiがジョンシーではなくヨンシーであるように、Juliaもジュリアではなくユリアです。Ulfurはウルヴルと読みます。 インタビューを行ったのは以前アンティークショップだった店舗を改装した最近人気のカフェでした。外観はこんな感じ Y(私):アイスランド・エアウエイブス、お疲れ様でした。プレイしたのは何回? J(ユリア):3回。どの演奏もすごい人で、リアクションもよくて、楽しかった。 U(ウルヴル):海外のラジオ・プログラマーや音楽誌の記者からのリアクションもよかったと、先ほどマネージャーから聞いた。やった!って感じだね。 Y:ミュージシャンは出演するだけで忙しくてフェスを楽しむ時間がないと言われるけど、3回ならまだ時間はあったのかな? U:僕が見たアイスランドのバンドは、Lily the Kidかな。海外アーティストだとThe KnifeとかFlaming Lips. それからGirl BandやUnknown Mortal Orchestraもすごくよかった。 J:Girl Bandもよかったし、Fufanuもよかった。Black Girlsも素晴らしかった。Hermigervillも相変わらず良かったし・・・。アイスランドのバンドよりも海外のバンドを見ようと思って、ナイフとかフレイミング・リップスとか見たわ。ナイフは2時間も並んですごく大変だった。 J:私は仕事を持っていて、普通の仕事とアーティストとしてのライブ、その上にオーディエンスとしても見ようとすると、時間がなくて大変。来年はこの期間仕事は休みにしたい! Y:Oyamaは結成間もなく、私の記憶では既に2年ほど前にOyamaのEPをショップで扱い初めていたんだけど、あれはどんな経緯で出したの? U:メンバーのカウリが音響エンジニアの勉強をしていて、その実地体験のためというか、音響的な実験をいろいろとバンドでやってみた。そしたら案外いいサウンドになったから、「これなら聴けるはず」ということでEPを出した。成り行きというか、EPを作ろうなんて思ってなかったけど、よかったから出してみたって感じだった。 Y:ということは、どこかのスタジオを使って録ったの? U:いや、リハーサルしていた場所とカウリの自宅が多かった。彼の自宅のリビングもよく使った。 J:特にヴォーカルを録ったのは彼の自宅だった。 Y:不協和音の轟音ギターが印象的というのはいいとして、シューゲイザーというカテゴリーで括られることは? J:そう呼ばれることに特に問題は感じてないし自分達ができること、やりたいこと、そして実験過程においてそうなっていっただけ。特に狙った訳でもないし。でも今回のアイスランド・エアウエイブスの演奏で、そのカテゴリーからも離れてきたと言われていると聞いた。バンドとして前進、進歩した証しだと思いたい。 90年代のそんな感じのバンドは私も好きだし、そこにルーツを持っているというのは悪いことじゃないと思ってる。でも、実際には靴を見てることは少ないのよ。私はキーボードやってるから、鍵盤見てる(笑)。 Y:ニュー・アルバム『Coolboy』はシガーロスの拠点だったスタジオで全てを録音? U:いや、あそこで録音したのは一部だった。ドラムスとベース、ギターを少し。レコーディングはカウリのところの方が多かった。ギターの音はほとんどそこだね。彼は現在スタジオのエンジニアをしているから、そのスタジオを使った。彼は自分のスタジオを持っていて、本格的にスタジオのエンジニアをやり始めている。「スタジオ8」というところで、レイキャヴィクでも最も新しいスタジオだと思う。 j:録音を開始したのは今年の3月くらいだったかな。かなり早い時期から開始した。レコーディングって本当に大変ね。これでいいかと思っても、やり直したり、後からいろんなアイデアが浮かんできたり。でも、とてもいいアルバムに仕上がったと思ってる。 Y:そしてそれが日本ではメジャーなレコード会社から出たんですよね。アイスランドのバンドは世界的に注目されているとはいえ、日本のメジャーが乗り出してくるとはちょっと驚きなんだけど U:僕も驚いたさ。僕らのEPを聞いてインペリアルの担当が来てくれたのか、または僕らのライブを見たからEPを聞いてくれたのかわからないけど、とにかくライブを見に来て、僕らに「興味がある」と名刺をくれたんだ。 J:そうそう、あれは結構驚いた。ブライトンで行われた『Great Escape』という音楽フェスに出ていて、その時にあなた(ウルヴル)は物販のところに居たのよね。その時に「日本人女性で、レコード会社で働いているという人が興味があるからと名刺を置いていった。もしかしたいけるかも」と言われたのを覚えてる。私のリアクションは、「はいはい、そうですか、日本ですね。あり得んだろう!」なんて感じだったら・・・。契約できてとても嬉しいし、驚いた。 U:そういうところにはいろんなレーベルの人が来るし、言葉を交わすことも少なくないけど、再度連絡が来た時はホント驚いた。うれしかったよ。 Y;どのアーティストにもアイスランドの音楽シーンについてを尋ねているんだけど。 J:誰もが互いを支え合っているって感じ。みんなで支え合っている音楽コミュニティだと思う。ライブをやれば必ず友達や知り合いのミュージシャンが見に来てくれるし、同じ会場で演奏することも多い。時にはアドバイスをくれたり、楽器の貸し借りもあるし、インスパイアされることも多い。 U:コラボすることも簡単だし、ここには才能のあるミュージシャンがたくさんいるからね。いい音楽を発見すれば「こんなの聞いてみたら?」と教えてくれることもある。すごく刺激的でいいシーンだと思う。僕はとても好きだ。 Y:アイスランドのアーティストで好きなのは? U:Sin Fang, Muck, Grisappalisa, Kimono、それからBornというジョイ・ディヴィジョンのようなパンクバンドも気に入ってる。 Y:アイスランドのバンドの多くのメンバーが掛け持ちであちこちのバンドをやっているけど、あなたのところも?みんなどんなバンドに居たり、兼任しているの? U:そうだよ。僕はFist FokkersとかSwords of Chaos, Utidurもやってた。BergurはJust Another Snake Cult, Grísalappalísaを兼任。この前まではSudden Weather Changeというバンドにもいた。ドラマーのRunnarもGrísalappalísaをやってる。ユリアはWe Painted the Wallsというのをやっていたことがある。カウリも僕と同じでFist Fokkersをやってた。 Y:もうすぐ日本に来るんですよね。 J:超楽しみ!もちろんライブができるのもうれしいけど、食べ物が楽しみ。私は5年間ニューヨークに住んでいて、その時に日本食と出逢ったの。あの時はおいしい日本食がたくさんあったけど、レイキャヴィクに戻ってきたら・・・。 U:なにせ全く行ったことがない国だから、とにかくいろいろなことを見聞したいと思ってる。本格的な日本食っていうのがどんなのか知らないけど、楽しみにしてる。でも何よりも嬉しいのはライブができることだ。今夜もこれからリハーサルをするし、バンドの音をしっかりと作って、準備万端で各地のライブに臨みたい。 J:そう、私も日本の音楽ファンに会えるのがとっても楽しみ。もちろんいつもライブはベストを尽くしているけど、ものすごくがんばるから、ぜひライブで会いに来てほしい!! ちなみに、ウルヴルの名付け親はアイスランドの名門音楽ショップ兼レーベルである12Tonarのヨハネスで、「ウルヴルの洗礼の時は僕が彼を抱いていた。丘の上にあるハトグリムス教会でそれは行われ、赤ん坊だった彼は式の最中ずっと大声で泣きっぱなしだった。彼の泣き声がハトグリムス教会の高い天井にこだましていた」と話してくれた。「そして今、彼これから世界中を駆け巡りながら、ライブ会場でその声をとどろかせるんだよね。感無量だよ」とうれしそう。 という御縁もあり、Oyamaのアイスランドでのリリースは12 Tonarレーベルから。なのでOyamaはICELANDiaでは主にアイスランド・レーベル盤を扱い、可能であればサイン入りを取り扱うことにしています。ぜひお楽しみに! ちなみに東京公演は高円寺の他にも以下で行われます。 "北欧MUSIC NIGHT” 【日時】2014年11月20日(木) 【場所】原宿ASTRO HALL http://www.astro-hall.com/ 【時間】OPEN 17:30 / START 18:30 【料金】¥5,500(1ドリンク別) 【出演】NONONO(Sweden) / Oyama (Iceland) / Christopher (Denmark) / Jaakko Eino Kalevi (Finland) / Nabiha (Denmark) 【お問い合わせ】クリエイティブマン TEL:03-3499-6669 "Oyama (from Iceland) in JAPAN 2014" 【日時】2014年11月21日(金) 【場所】GARRET udagawa http://www.cyclone1997.com/garret/garret_home.html 【時間】OPEN 18:00 / START 18:30 【料金】前売 ¥2,500(1ドリンク別) 【出演】Oyama (from Iceland) / TarO & JirO / PAELLAS / and more... 【お問い合わせ】 SHIBUYA BURROW TEL: 03-5428-8750 (小倉悠加/ Yuka Ogura) 知られざる魅惑のアイスランド音楽満載ショップ!↓ |
by ICELANDia
| 2014-11-13 18:42
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