execitemusic
本レーベルは、Excite Music Store及びモバイルコロムビア上で先行独占展開され、配信される楽曲は、国内で入手が困難な高いクオリティのアイスランド楽曲を幅広いジャンルで集めていきます。
レーベルリリースの第1弾は、ヨーロッパでは名高いアイスランドJAZZを展開、第2弾は、アイスランドPOPS、第3弾は、アイスランドクラブミュージックを展開していく予定です。
小倉悠加
(おぐらゆうか Yuka Ogura)
70年代半ば洋楽に目覚め、単身アメリカへ留学。大学時代から来日アーティストの通訳に従事し、レコード会社勤務を経てフリーに。以来、音楽業界で幅広く活動。カーペンターズの解説の殆どを書いているためカーペンターズ研究家と呼ばれることも。2004年自らアイスランドの音楽を扱うアリヨス・エンタテイメントを設立。ミュージック・ペンクラブ会員。
小倉悠加

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音楽業界に革命か?レコーディングの一部始終を放送した向谷実 x 中西圭三プロジェクト 感動の余韻
 本日はアイスランドの話ではない ICELANDiaです。アイスランドの話を期待してくださっているみなさま、数年に一度のことなのでお許しを。

 先週のことになりますが、火曜日からの3日間、私は何かにとりつかれたかのようにUstreamの放送を見ていました。のべ30時間以上でしょうか。そして一瞬も飽きなかった。
 見ていたのは「向谷実 x 中西圭三プロジェクト」。詳細は以下のリンクにあります。

向谷倶楽部
http://www.mukaiyaclub.com/aboutpro.html 
レコーディングされた楽曲(2曲)はiTunesとe-onkyoでダウンロードのみ発売中(CD化予定なし)。
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 向谷実さんは日本が誇るフュージョン・グループ、カシオペアのキーボード奏者で、現在は鉄道関係の音源やゲームを扱う音楽館という会社を経営。中西圭三さんは日本が誇るヴォーカリスト。

 このUst企画はアーティストがいかにレコーディングを行い、商品として世に送る出すのかというのを丸見えにしたもので、まさに画期的、そして革命的でした。今風に言えば、「レコーディングのダダ漏れ」。

 音楽が無類に好きな方、バンド等をやっている方、ごく一般の方々にも広く見ていただきたい内容の濃いドキュメンタリーです。リアルタイム・ストリーミングは終了していますが、アーカイブは全てあるので、以下のチャンネルでご試聴ください。以下から始まり1時間半程度のアーカイブが20本近くあると思われます。

向谷倶楽部0608 1日目その1 向谷倶楽部向谷圭三プロジェクト公開レコーディングhttp://www.ustream.tv/recorded/7516017
 
 以下、あまり長々と書かないように気をつけますが・・・。

 このプロジェクトのどこがそれほど画期的かと言えば、以下順不動で。

レコーディングに最初から最後まで立ち会うことができる

 たぶん、これだけでも音楽好きにはたまんないと思います。音楽業界に長い私でも、音作りの現場に立ち会うことは稀で、特にマスタリングの作業はこのダダ漏れまで実は見たことがありませんでした。
 パッケージ(商品化された音源)を聴いても分からない、レコーディングの細部の、各々の専門職の工夫やこだわり、せめぎ合いなどが丸見えになっていて、ここまでこだわりと情熱を持って取り組んでいるものなのかと、感心するのではないでしょうか。中西さんの明け方までのヴォーカル録りはプロ根性としか言いようがありません。
 ミュージシャンの意外な側面を見るのも面白いですね。向谷さんはやたら話が上手だし、昔のレコーディングの裏話などは大笑いさせられます。

JASRAC(日本著作権協会)の縛りから飛び出したこと

 以前にも、JASRACの縛りから抜け出そうと、ミュージシャンが集まって著作権管理団体を作ったり(今回レコーディングに参加した坂本美雨さんの父親の坂本龍一氏などもそのひとり)ということがありましたが、今回はどこの管理会社にも委託せず、自分で管理することにしたため、このUst放送も可能になっています。

マルチ・トラック素材配信販売も!

 これを聞いた時にびっくりしました。ヴォーカル、ドラム、ベース、ギター等、それぞれのパートを別チャンネルで撮ったものを、そのまま素材として売るということ(@_@)
 どういうことかといえば、素人がその素材を使い、リミックスしたり、素材を切り貼りして自分の曲に取り込んだり、リズム楽器のみを使って新しい曲を上に乗せたり、アンプラグドのカラオケを作ったり、音をサンプリングしたりetc、とにかくありとあらゆる可能性が(良くも悪くも)拓けます。
 こうなると、著作権上の「隣接権」をどういう扱いにするか、というのが難しい。とりあえず向谷氏のこのプロジェクトは、この素材をどう使って公開しようと、非営利であり、素材の出典を明示する限り構わないという見解。

音楽業界の既存システムからの離脱

 私がレコード会社に勤務していた頃は洋楽の制作担当だったので、海外からの音源を日本向けに再パッケージするようなことが仕事で、割合分かりやすいシステムでしたが、邦楽には複雑なしがらみがある場合は多く、マネージメント会社(いわゆるタレント事務所)、レコード会社、音楽出版社等。それぞれに権利が分散されているため、これがややこしい。
 それを取り払い、向谷氏の言葉を借りれば「産地直送」。アーティストが自らの手で最初から最後まで全部やってしまおうということ。
 向谷氏も私自身も、レコード会社、音楽出版などの存在は否定しませんし、アーティストが自ら制作から宣伝まで全部ひとりでこなすのは至難の業です。が、こういう方法もあるよね、というひとつのアイデアとして、非常に自由で面白い。

リアルタイム放送&ソーシャル・ストリームでの意見活用・現場とTLの一体感

 もちろん見ているだけでも充分に楽しく興味深いのですが、リアルタイムの動画放送を見ながら、自分の意見が反映される!ツイッターでつぶやくとそれがソーシャル・ストリームと呼ばれる画面に表示され、レコーディングをしているアーティストやプロデューサーが絶えずそれを見て参考にしていました。
 どのテイクがいいかをTL(タイムライン=この場合はソーシャル・ストリームに流れてくるツイート)に問いかけたり、意見を募ったり、ジャケ写もTL参加者の投票により決定しました。

 時々脱線して、ある発言がきっかけで80年代のNHKの話で現場が盛り上がると、早速TL上の誰かが80年代の向谷氏の動画をYoutubeで紹介してTL上でやたら盛り上がったり、

 また疲れ切った向谷氏がソファで寝落ちする姿が映し出されても、TL上だけで何かの話題が盛り上がったりと、非常に楽しかった。
 

 3日間のレコーディング・スタジオで起こっていたこと全てが音楽に対する愛情であり、作品を愛してくれる方々への敬意でもありました
 そして産地直売として、マスタリング後数時間ですぐに携帯サイトで配信販売が開始され、数日後にはiTunesやe-onkyoでも配信開始。特にe-onkyoのサイトでは、7月1日からはプロテクトがかかっていない音源が販売されます(Mac User可)。場所はこちら

 このプロジェクトに関しては本当に感じることが多く、また、真に感動的だったので書ききれませんが、とにかく、こんなことが音楽の世界で起こっているということをお伝えしたくて、今回はアイスランドから脱線しました。

 が、アイスランドでは既にミュージシャンが音源をそのままアップして販売できるサイトのgogoyokoが数年前からあり、レコーディングのダダ漏れこそしていませんが、アイスランド国内はマーケットが小さすぎて、音楽業界が日本のような複雑怪奇なシステムにはなっていないため、デモの販売を含めて以前から産地直売は普通に行われていたのだということを、今回改めて感じました。

  末筆になりましたが、アーティストの方々のみならず、ストリーミング放送に関わったすべての方がに心から敬意を表します。本当に有り難う御座います。ものすごく感動しました!

 わ、短く書いたつもりが長くてごめん。アイスランド・エアウエイブスの旅行説明会、来週木曜(6月24日)です。お土産付きで参加無料。詳しくはこちら。(小倉悠加 / Yuka Ogura) c0003620_13213440.gif



アイスランドの溶岩ネックレス!プレゼントにも最適! c0003620_10304337.jpg






 ビョークとお揃い!サインポストが人気!!

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by icelandia | 2010-06-16 23:53 | News | Comments(6)
Commented by Meatian at 2010-06-17 01:05 x
音楽の産地直送では一歩先を行っているというアイスランド。では、プロモーションについては日本と違いはありますか?
Commented by icelandia at 2010-06-17 02:32
基本は同じですが、人口32万人の島国と、人口1億二千万人の国ですから、全てにおいてアイスランドの方が簡単。ライブがあれば、ポスターを街中の数カ所に貼ればオッケーだし、日本のように雑誌媒体等が「記事にしてやるから広告打て」という縛りもないし、なにせマネージャーとか事務所、レコード会社というような「壁」がゼロ。とにかく風通しがいい(ビョークとシガーロスだけは別格)。音楽業界の構造自体が異なるということに尽きるのかも。いえ、基本は同じなのですけどね、規模がアイスランドは小さすぎるってこと。
Commented by まがるうさぎ at 2010-06-17 19:20 x
 全文、うんうん頷きながら最後まで読んでしまいました。
 副産物なのかもしれませんが、同じ対象物を見て書いた文章のはずなのに、他の人の記事やブログを読ませてもらうと、いろんな感じ方があり、いろんな表現方法があることを感じました。
 改めて、稚拙な自分の文章の添削をしてもらったような感じがして大変勉強になっています。

 素敵な文章をありがとうございました。
Commented at 2010-06-19 21:53 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by icelandia at 2010-06-19 22:47
まるがうさぎさん、同じ体験を、いろいろな角度から様々な表現方法で書いたものがあった方が、読む方も楽しいし、より立体的に見えることでしょう。 まるがうさぎさんの文章は、とても素直で、その感動がよく伝わってきて、私は大好きです!
Commented by icelandia at 2010-06-19 22:49
schneewittchenさん、今日、明日は(私には珍しく)外出を伴う物事があったため、記念パーティへ顔を出せず失礼しました。みなさんとお会い出来る機会、作りたいです!!
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