温家首相アイスランドを訪問、北極の開発協力、自由貿易を合意。フリーチベットのプロテストも! |
中国の温家首相が2012年4月20・21日と2日間の日程でアイスランドを公式訪問。中国とアイスランドの国交が開けてから41年目にして初めての中国の首相訪氷だそう。 温家首相の訪氷を伝える現地新聞のMorgunbladid紙。 アイスランドの現地ニュース によれば、アイスランドのヨハンナ・シグルザスドッティル氷首相はアイスランドは来年からの自由貿易を合意したと伝え、日本経済新聞のこの記事によれば、北極海の共同開発を中国が協力することで一致したという。「開場輸送などで」とは書いてあるけど、まず資源狙いでしょうね。石油が出ると言われているし、北極海路のルートも狙っていることでしょう。 アイスランドはただ単に「はい、そうしましょうね」とシャンシャンで終わる国ではなく、ヨハンナ首相は温家首相に、人権問題や男女平等などに関し、かなり突っ込んだ話をしたという。内容は「詳細は話せない」とのことでしたが。少なくとも、温家首相は、人権問題等に関して落胆するような考えの人ではなかった、と。 アイスランド国民の反応はといえば、私が想像するに、シラ〜っとしてるのではないでしょうか。一応、歓迎の旗は出ていましたが、特に盛り上がっているとか、「熱烈歓迎」っぽい印象派受けませんでした。 みなさん分かっていると思いますが、私は関東在住です。私の印象というのは、あれこれのニュースを見聞きしてのものです。 で、かたや中国へのプロテストは結構な人数が集まっていたようです。 チベットの旗を掲げてフリー・チベットを叫んだ人々の中でも、現職の国会議員ビルギッタ・ヨンスドッディル議員は、拡声器を持って「フリー・チベット」コールのイニシアチブをとっていました。 アイスランドのヨハンナ首相は会食の会場であるハルパ国立コンサート・ホールの正面玄関から普通に入っていきましたが、フリチベの集団を見た音家首相御一行は裏口からこっそりと入場。その時の動画がこれ↓ フリー・チベット・コールがあるかといって、裏口から入らなくてはならない理由はなく、なんとも腰の引けた行為か・・・と私は個人的に思いました。 こちらはフリチベではなくアムネスティのプロテスト。人権ということでは同じ立ち位置ですね。 温家首相がアイスランドに到着したその日は、首脳会談等に費やしたようですが、2日目は普通の観光。赤い派手なジャンパーを着用し(レッド・チャイナそのもの)、いわゆるゴールデンサークルと呼ばれる観光地を回り、午後は外務大臣と落ち合って、地熱発電所見学らしい。・・・ということは、中国も地熱発電に興味ありということなのでしょうか?! ニュースとしては見ていませんが、きっと、アイスランドの北部の土地の長期リース・投資問題にも触れられたことでしょう。買収から長期リースになったことにより、アイスランドの経産省がバックについたということも聞いているので、今回の話は通りそうな気配が濃厚。 リースでの開発というのであれば、購入されてしまうよりも少し気が楽ですが・・・。アイスランド人は賢い民族なので、きっと上手に乗りきってくれることでしょう。 今回このブログに掲載した現地の写真とビデオは、撮影者であるSig Doriさんの許可をいただいています。ドリ・シグさん、ご協力を有り難う御座います。 Photos and videos are provided by Dori Sig. Thank you for letting me share them with my blog readers. (小倉悠加/ Yuka Ogura) 桜と共にアイスランド音楽を!↓ |
by icelandia
| 2012-04-21 23:37
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