新聞にも書かれなかった理由:アイスランド世界競争力第4位 |
いつもICELANDiaブログを読んでいただき、有り難う御座います。 社員ひとりだけのレコード会社である私は大忙しで、CDアルバムの初リリース、来日アーティスト3組(スーパー・ジャズ・カルテット、クリスチャーナ、バングギャング)、その制作と宣伝、ライブの手配を全部ひとりでやる上、アイスランド大使館から万博用の発行物を手伝ってほしいと依頼され、アイスランドと聞くと何にでも飛びつかなくては気が済まない私としては、その全部が同じように重要であるため、このブログの更新が出来ていないことがすごーく気になっていました。 いろいろと書きたいと思っていたことがあるので、ちょこちょこと小出しにしますね。 というわけで、今日は国際競争力の話題です。ちょっと固い話もたまにはいいでしょう。 この国際競争力というのはスイスの国際経営開発所(IMD)というところが毎年発表しているもので、2005年に発表されたランキングではアイスランドの国際競争力は世界第4位!ヨーロッパだけを見れば第一位です。それはなぜか?というところまでは新聞にも載っていませんね。理由は以下のようになります。 *アイスランドの法人税は18%で、経済協力開発機構(OECD)の加盟国中最も低い。 *欧州経済地域(EEA)加盟国なので、EU市場と関税なしの取引が可能。 *労働意欲の高い高学歴労働者が豊富。 *大西洋の真ん中に位置するため、アメリカ大陸とヨーロッパを航路であれば数時間で行き来できる。 *アイスランド(氷の島)は名前ほど寒くはなく、港も一年中凍結しない。 *外貨の売買に関する制約がない。 *事業主が外国人であることの制約が基本的にはない。 *ヨーロッパで最も安く電力を供給(おまけに地熱発電なので環境にやさしい)。 *工業用地が規模を問わず確保しやすい。 アメリカとヨーロッパ両方を見据えてビジネス展開をする企業のみなさん、まずはアイスランドを足がかりにしてはいかがでしょう。 (小倉悠加) |
by icelandia
| 2005-05-28 23:48
| アイスランドってどんな国?
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Comments(4)
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Tracked
from Fagus Forest
at 2005-09-22 19:29
タイトル : 日本の国際競争力
スイスの国際経営開発研究所(IMD)によると、 2005年の日本経済の競争力は、世界で21位 でした。昨年の23位より2ランクアップ。 トップは昨年に続いて米国ということですが、 随分日本の順位が低いなと思いました。 トップテンは米国以下、香港、シンガポール、 アイス..... more
スイスの国際経営開発研究所(IMD)によると、 2005年の日本経済の競争力は、世界で21位 でした。昨年の23位より2ランクアップ。 トップは昨年に続いて米国ということですが、 随分日本の順位が低いなと思いました。 トップテンは米国以下、香港、シンガポール、 アイス..... more
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at 2005-05-30 05:30
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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icelandia at 2005-06-07 16:50
おー、お帰りなさい!ご指摘有り難う御座います。早速訂正させてもらいました。確かに私の手持ち資料にも「欧州経済地域EEA加盟国なので、EC市場と関税なしで取引できる」となっていました。よく読まず申し訳ありません。
私信になりますが6月って学生の集まりか何かですか?私は7月がらみの行事は顔を出す予定にしていますが。よろしければ個人的に御連絡くださいね!
私信になりますが6月って学生の集まりか何かですか?私は7月がらみの行事は顔を出す予定にしていますが。よろしければ個人的に御連絡くださいね!
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来年は・・・・
at 2008-11-01 17:54
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来年のアイスランドの競争力が何位になっているか見ものですね。もはや反面教師にしかなりませんね。金融とエコに国から、タラ漁業の国に逆戻りは避けられないでしょう。
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icelandia at 2008-11-01 19:55
タラ漁業国に戻ったとしても、温暖化での影響で漁獲高は減っているようですし、海里問題がいつ再度勃発するとも限りませんよね。もはやタラにも頼れないと見ています。だからこそアルミ精錬に手を出したわけだし、辛いなぁ・・・・。