フェロー諸島の歌姫アイヴォール。透明感抜群の歌声と、圧倒的な迫力のスロート・シンギング! |
フェロー諸島というのはデンマーク領の自治区であり、18の島からなる地域です。総人口5万人弱。うっひゃー、アイスランドの32万人という人口が多く感じる・・・。 特に辺境音楽を追っているつもりはなく、たまたま成り行きでこうなっているだけですが、フェローに関しても本当に知られざる素晴らしいミュージシャンが多いと感じます。 既に日本での来日公演を行ったこともあるので、ご存知の方もいると思いますが、フェローの歌姫といえばこの人、アイヴォール・パルスドッティル。 12歳の時に歌唱コンテストで優勝し、間もなくソロ・デビュー。16歳で学校をやめてアーティストとして歩むことを決意し、フェロー諸島音楽の立役者であるKristian Blak率いるYggdrasilのメンバーとして経験を積んだ後にアイスランドへ音楽留学。で、私がアイスランドへ行き始めた2003年頃に彼女が留学していたため、まだ19歳だったアイヴォールと話したことがありました。その時はまだ、マスコミ慣れしておらず、どう受け答えをしていいやらわからなかった様子。・・・アウスゲイルと最初に会った時も同じ。 そんな彼女に目をつけたのが、レイキャヴィクは12Tonarのオーナーで、ショップ展開をしていた彼らが、独自のレーベルを開始するにあたり、彼女しかいないと思い制作したのが名盤『Krakan』。このアルバムでジャズ・シンガーとしてアイスランドで大成功し、アイスランド人しか受賞出来ないと言われていたアイスランド音楽賞で数々の栄誉に輝きました。 その後の活躍はめざましく、各国のフォーク・フェスティバルをはじめ、来日ライブもこなし、デンマークの王室に招かれて歌うことも。歌手デビューして20年のベテランなのに、まだ30代前半の若さ。これから!みたいな年齢です。 Eivor 『 Bridges 』(期間限定送料無料) http://icelandia.shop-pro.jp/?pid=88277577 そして彼女の最新アルバムが2015年春リリースの『Bridge』。前作『Room』が彼女のキャリアの中で最もポップ寄りでサウンド・クリエーションも今風にしてあり、私は個人的に大好きでした。今回の『Bridge』は今風のサウンドを少し抑え気味にして、ごくシンプルなバックの歌唱を多くし、つまりはデビュー当初のフォークに立ち返ったような感じでもあり、ポップ色とトラッドのバランスがとれていて、とても聴きやすく親しみやすいアルバムになっています。 そのアルバムの中で私が好きなのがこの曲。ごーく個人的な趣味で恐縮ですが、私は口当たりが軽くてポップなものが好きなのです。この動画でのアイヴォールもとっても素敵。 そしてこちら↓は、上の動画とは毛色が異なり、いかにもヴァイキングの娘!という感じので、スロート・シンギングもやるんですね。力強さと、荒々しささえ感じさせる圧巻のアイヴォール。2百万ビューに到達しそうな勢いも納得です。 ね、ものすごく魅力的なアーティストでしょう。彼女はジャズもこなします。その動画はまた別の機会にでも(というか、youtubeでぜひ彼女の動画をいろいろとご覧ください)それから、彼女は作詩作曲もするので、シンガーソングライターです。(小倉悠加/ Yuka Ogura) 次回ツアー説明会&ワークショップ8月1日↓ アイスランドからの音楽とグッズ満載ショップ!↓ |
by ICELANDia
| 2015-07-02 23:49
| フェロー諸島音楽・各種情報
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