execitemusic
本レーベルは、Excite Music Store及びモバイルコロムビア上で先行独占展開され、配信される楽曲は、国内で入手が困難な高いクオリティのアイスランド楽曲を幅広いジャンルで集めていきます。
レーベルリリースの第1弾は、ヨーロッパでは名高いアイスランドJAZZを展開、第2弾は、アイスランドPOPS、第3弾は、アイスランドクラブミュージックを展開していく予定です。
小倉悠加
(おぐらゆうか Yuka Ogura)
70年代半ば洋楽に目覚め、単身アメリカへ留学。大学時代から来日アーティストの通訳に従事し、レコード会社勤務を経てフリーに。以来、音楽業界で幅広く活動。カーペンターズの解説の殆どを書いているためカーペンターズ研究家と呼ばれることも。2004年自らアイスランドの音楽を扱うアリヨス・エンタテイメントを設立。ミュージック・ペンクラブ会員。
小倉悠加

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アイスランド・エアウエイブス2017 : Arstidir, Tofa, For a Minor Reflection, Island Songs, 大御所Megas他で大満足!
 (前回はこちら)アイスランド・エアウエイブス二日目の木曜日。今回のアイスランド・エアウエイブスはお天気まずまずで本当によかった。というか、それほど雨も降らなかったし、少し待つ程度でほとんど雨に降られず移動できたし(最終日は嵐だったけど・・・)、何よりも風がなかったのがよかった。レイキャヴィクは強風の日が多く、風がないのが一番有り難い。

 毎回お断りしてますが、写真は私のiPad miniなのでとりあえず雰囲気だけで失礼します。

 まずは正午から、Bio Paraisという映画館で、オーラヴル・アルナルズの音楽映画『アイランド・ソングス』のプレミア公開と、オーラヴルとの質疑応答があったのでそれを見に行く。この映画は、オーラブルがアイスランド各地のアーティストとコラボをして録音・録画していくという企画。youtube等でその様子を追った方も少なくなかったと思うし、私も実は一応全部目を通していました。でも、通して見たかったし、オーラヴル本人の質疑応答があるというので勇んで行きました。
 結果、とてもよかった。映画自体もよかったし、いかにして撮影したか、コラボの裏話などもたっぷり知ることができ、映画が一層興味深く感じるようになり、素晴らしい企画だなぁと。日本でも見る機会がありますように。ちゅーか、そういう機会を私が作らなくちゃとも思ったり。暗い場所でのイベントなので(劇場ですから)、写真がポスターだけで失礼。
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 この日は私の長き(15年間!)アイスランド・エアウエイブス人生初めて車で移動!たまたま車を借りることができたので、いっしょに移動してくれるという人が現れたので便乗。いつもなら街中で、それもリーチし易い場所しか回らないオフ会場なので、今回はゴージャスに遠出!ゴージャスといっても20分ほど歩けば到達できる場所ですが(笑)。

 という理由で出向いたのがオーロラ・レイキャヴィク。この日のオフ会場はGrandiと呼ばれる新興のベイエリアを回りました。まずはAurora Reykjavik。名称の通り、オーロラを見せる施設で、実際はどーなんでしょうか。千円以上出して見る気がせず、オープンした後は展示物のある場所に入ったことがないんですが・・・。
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 オフ会場としてはとてもいい雰囲気。詰め込んでも50人入れるかという感じ。ゆったりと座れる椅子が10客ほど置いてあり、それ以外は立ち見でした。私は椅子ではなくクッションに座って最前列。パフォーマーはフェロー諸島からのHeidrik。新譜を出したところで、オフ会場はミニマル編成で、ヴォーカルのヘイヅリクとキーボードのみ。ヘイヅリクはシアトリカルなヴォーカリストで、芝居がかったドラマチックなヴォーカルが好きな人はすごく面白いと思うし、引き込まれる。歌唱力もあってよかった。
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 Viking Brewery Reykjavikは文字通り「Viking =ヴィーキング」ブランドのビール醸造所。車がないのでGrandiはあまり行かないし、ましてこの醸造所があるのはGrandiの奥深く。こんなところに、こんな素敵で広いパブがあるなんて!で、5分歩けばバス亭があるとはいえ、夜中は走ってないし、ここまで来てビール飲んで、どーやって帰るのか?(酒を飲まない友達を運転手に飲みに来るというのが正解だそうだけど)こんなにいろいろなビールがあっては、確かに魅力的過ぎる。ちょうどクリスマス・ビールが登場する時期だしなぁ。
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 ということで、クリスマス・ビールと、アイスランド・エアウエイブスのために醸造されたという1999というビールをいただく。1999を見た時、プリンスがらみかと思ったのは私だけではないはず。4種類1000isk(アイスランド・クローナ)はレイキャヴィクでは激安価格。アイスランド・エアウエイブス中は飲まないことをムネとしている私でも、ここはどーしても飲まなくちゃ!(私が運転手じゃないし)。
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 ここで演奏したのはアルスティディル(Arstidir)。何年ぶりだろう。以前、私のツアーの特別編として、彼らがリハーサル・スタジオにしていた元発電所の一角で特別ライブをしてくれたのは。メンバーが少なくなり、現在は最小の3名で回っているけれど、こうしてホームベースに戻れば、昔の仲間が加わる。言い尽くせないほど美しく、濃厚なハーモニーで、今回のアイスランド・エアウエイブスでは、この日は以前よく演奏していた懐かしい曲、滅多に演奏しなかった曲を選択。日曜日で最終日、そして最大の会場では新譜からの曲だけをやると話していた。彼らに初めてインタビューしたのも、10年近く前だと記憶していて、やっぱり感慨深いなぁ。
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 次に向かったReykjavik Letterpressでは、去年14歳でアイスランド・エアウエイブスに躍り出てきた少女デュオのRugl。新曲も去年聞いた曲もあり、こなれて手慣れた感が出ていた。音響を工夫して、大胆なアレンジに工夫を加えているだろうと思った私の予想に反して、優等生のままだった。はっちゃけて貪欲に実験してくれることを期待したい。
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 で、この会場のスポンサーがチョコレートだったらしく、無料でこのチョコが配られてた。クッキーの上にキャラメルやナッツをチョココーティングしたヤツで、空きっ腹でビールを飲んだ身には有り難いオヤツになった。
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 そして次に行きたいライブまで少々時間があったので、再度醸造所へ戻りGlowieを少し見る。ホロ酔いが醒めてきたため、ビールを再投入するしかなく、ビールを買いにカウンターへ行ったところ、先ほど演奏していたアルスティディルのグンニに会い、お互いに近況報告。Glowieは大手のレコード会社と契約したと聞いていた割にはそれほど名前が聞こえてこないし、歌は上手いけど平均的なアレンジのR&Bポップで、アイスランド国外に出て爆発的にどうのという印象を受けないのは私だけなのだろうか。
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 ここで一旦家に帰り、サクっと夕食をとって次は車を置いてメイン会場へ。で、最初のお目当てがエミリアーナ・トリーニだったけど、あまりにも会場の列が長く、プレスの優先列に並んだものの、どうにも動きそうにないので、諦めて別のギグへ。
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 去年のTofaはヴォーカルの女性のアリーがヨガのインストラクターだったこともあり、至極アンビエントな音楽を奏で、実際にヨガを行うというイベント的なものだった(私、参加しました。その時のブログがこれ http://blog.excite.co.jp/ICELANDia1/26388545/)。今年はうって変わって、本来のポップ・パンクのTofa。メンバーはシガーロスのサブメンバーやFor A Minor Reflectionのメンバーでもあるキャルタン(ゲオルグの弟)、同じくFaMRのアンドリ、ロウクロウのアルニ、ドラムスのヨハネス。Tofaはヨガを除きデビューした時にライブを見ただけで、うわぁ、その時に比べるとものすごくダイナミックになって演奏もタイト。弾けるパンクの楽しさ満載で、その上ポップで親しみやすく私は大好きでした。
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 ふらりと入ったHressoはDJナイトだったようで、たぶん写真の彼はAndartakチルアウト系だった覚えが。
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 Ganglyは二年連続しっかり見てるプロジェクト。Oyamaのウルヴル、Sin Fangことシンドリ、JFDR/ Samaris /Pascal Pinonのヨフリヅルの3名がメンバー。3人ともリード・ヴォーカリストなので、JFDRだけじゃなくてハモってみたら?と一度彼らに話したことがあり、さすがにJFDRばかりではと思ったのか、今年はリードを順番に取ってたのが特徴。サウンドにさほどの変化はないものの、アレンジにまとまりと奥行きが出ていた印象。たぶんそれは、JFDRがヴォーカルで二人がバックということではなく、イコールの関係が出ていたのがそう感じさせたのかもとも。どちらにしても、早くアルバムプリーズ!
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 grisalappalisaはエネルギッシュなロック・バンド。ライブ会場の規模や機会によって編成が微妙に変わり、ヴォーカリストの数まで変わる七変化。でもだからこそ楽しく、どんな風に楽しませてくれるのかが毎回楽しみ。今回はお決まりの客席へのダイブで盛り上がった後、最後には別ステージを終えたJRDRとSamarisのアウスロイグがステージに飛び入り。男性所帯に長い金髪をなびかせた華やかな雰囲気の女性が加わりライブは白熱。客席との一体感もあり、今回もしっかり楽しく満足なステージでした。
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 次に登場したのはFor a Minor Reflection。10年ほど前にアイスランド・エアウエイブスに登場して以来毎年出場していた彼らが始めて顔を出さなかったのが去年。寂しい思いをしていたら、今年は登場してくれました。ホントうれしい!キャルタンはシガーロスのサブ・メンバー、グッフィは留学から戻り自分のビジネスを開始し、アンドリはVarやTofa等のバンドに加わり、エルヴァルはなんと航空機のパイロットになったとか。それぞれの道を歩んでいるとはいえ、ステージ上の息はぴったり。以前にも増してメロディが美しい奥行きのあるギターワークで、その上VJも荒涼感が出ていて最高。全身を包むような音のうねりや、音を緻密に紡いだ後にパっとシンプルな音に切り替えたり、ある種の華やかさもあるインストゥルメンタルのロック・バンドで、もっと世界的に活躍して欲しいと思ったり、メンバーそれぞれに事情があり、現在はアイスランド以外では演奏する機会が持てないのが残念。私は初めて彼らを見て以来のファンであり、これからもファンを続けます。ファンでよかったと思えたライブでした。
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 最後にちょこっとだけでも見ようかと、この夜最初に向かったけれど行列が凄すぎて諦めた会場へ。さすがに12時近くなり会場へ入る人もまばらなので、きっと会場内も空いているのかと思ったら、会場はほぼ一杯。昔からの国立劇場で、キャパが多くないこともあるけれど、ハルパの大会場を小さめにしたような素敵な場所で、ステージを見てびっくり。ステージに設置された椅子に座るメガスを囲むのは大勢のコーラスと小編成のストリングス。そしてキーボードやベースなどのバック・バンド。あまりにゴージャス。
 私が入った時には、ヒャルタリンのヴォーカリストとして名をあげたシッガがメガスの名曲を熱唱してた。うわぁ、なにこれ、すご〜〜〜。
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 そして次から次へとゲスト・ヴォーカリストが現れ、それも別会場でソロをこなしてきたアーティストや、果てはオペラ歌手やミュージカル歌手等も!さすが大シンガーソングライターのメガス大先生。どれほどのものかといえば、アイスランドのボブ・ディランのような存在といえば分かるでしょうか。かのビョークも尊敬する人で、ビョークが彼のバックヴォーカルを務めたアルバムも何枚かある。
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 メガスの名曲をメガスの前で歌うことは大変に名誉なことであるし、それぞれにメガスへの敬意と楽曲への愛情にあふれたパフォーマンスで、見ていて感動的だった。メガス本人も何曲か歌ってくれたし、足腰が弱ってきたとはいえ声はしっかりしていてよかった。メガスは大御所だとはいえ、逆境に耐えた時代やら認められずに放置された時代やらもあり、こうして後輩からの敬意を受けて華やかな舞台を踏めて本当によかった。
 そして実に素敵だったのが、ひどく大げさでもなく、そうかといって抑えすぎてもいないバックの演奏。なんでもメガスのご子息がアレンジャーであり指揮者だそうで、彼のアレンジだとか。数曲見て帰宅しようという予定が狂いに狂い、最後までしっかりと鑑賞しました。帰宅は夜中の一時半過ぎ。この日も充実した一日でした。(次回に続く)(小倉悠加/ Yuka Ogura)c0003620_13213440.gif  



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by ICELANDia | 2017-11-08 08:02 | 現地滞在レポート | Comments(0)
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