execitemusic
本レーベルは、Excite Music Store及びモバイルコロムビア上で先行独占展開され、配信される楽曲は、国内で入手が困難な高いクオリティのアイスランド楽曲を幅広いジャンルで集めていきます。
レーベルリリースの第1弾は、ヨーロッパでは名高いアイスランドJAZZを展開、第2弾は、アイスランドPOPS、第3弾は、アイスランドクラブミュージックを展開していく予定です。
小倉悠加
(おぐらゆうか Yuka Ogura)
70年代半ば洋楽に目覚め、単身アメリカへ留学。大学時代から来日アーティストの通訳に従事し、レコード会社勤務を経てフリーに。以来、音楽業界で幅広く活動。カーペンターズの解説の殆どを書いているためカーペンターズ研究家と呼ばれることも。2004年自らアイスランドの音楽を扱うアリヨス・エンタテイメントを設立。ミュージック・ペンクラブ会員。
小倉悠加

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アイスランド映画祭、華やかにオープン!
c0003620_20464079.jpg アイスランド映画祭、2006年3月4日(土)に開催となりました!前夜の金曜日、小学生が遠足に出る前みたいにワクワク。いろいろな人とメールのやり取りをしながら、「当日、見かけたら声をかけてくださいね〜」と、何人かの方々には事前に連絡することによりお会いすることができ、また、このブログの読者数名からも思いがけずお声をかけていただき、すごくうれしかったです!!
 それに私が大好きな『別冊氷国』こと”青春丸出しアイスランド旅行記”を書いた筆者の学生さんとも会うことが出来て、いろいろな方々とお会いすることができた、というだけでとても楽しい一日でした。
 
 映画祭はとても盛況で、特に映画祭のオープニングは大盛況で、通路まで人が埋まっていた感じでした。アイスランド・ファンのみなさん、映画ファンのみなさん、アイスランド映画をまとめて見ることのできる非常に貴重な機会です。多少無理をしてもぜひ行く価値があります!!時間が許さなくても、時間を作ってぜひ行きましょう!3月10日まで渋谷のユーロスペースでやっています。詳しくは公式サイト『bio006』をご覧ください。
 
<ちょっとお詫び>
 私はみなさんにお見せしたく、たくさん写真を撮ってきました。撮ったは撮ったのですが、デジカメのフラッシュの威力がなく、会場自体が薄暗かったため、写真は暗すぎてほとんど全滅です。フォトショップで加工しても、無理でした。・・・なので以下の写真は、会場の写真ではなく、上映後に行われた駐日アイスランド大使館主催のパーティの時のもになります。
 
<昨日見た映画の感想&雑記>
 『ダークホース』:『氷の国のノイ』で一躍名前を挙げたダーグル・カウリ監督の最新作。構成が上手で、その視点もアイスランド的ユーモアというか、ブラック・ジョークに近いものがあり、とても面白く見ました。50-60年代の自由でありスタイリッシュだった時代の映画に対するトリビュートの意味を込めての作品だそうで、そう聞くと納得するところが多々あります。
 
c0003620_20483483.jpg あのシャイなダーグルがどんな様子でやってくるのだろうと思ったら、まったくレイキャヴィークの日常の「まんま」で出てきたので、微笑んでしまいました。アイスランド的なウールの帽子に、カジュアルなジャケット姿。映画上映の後のQ&Aを経て会場の外に出ると、スロウブロウのアルバムを持ったファンが殺到。あ〜〜、私も持ってくればよかった!
 「ダーグル、東京へようこそ」と声をかけた時に私の顔を見たダーグルは、表情をパッと明るくして「あぁ、来てくれたんだ。ありがとう。元気?」と。東京に来てきっと見知らぬ人ばかりで、すごく緊張していたのでしょう。何度かレイキャヴィークで会っていた私を見て、どこかホっとしたのかもしれません。・・・というすごく無垢なところを持ち合わせる人です。
 
 映画に関しては、アイスランド人監督ですが、映画を学んだ国でかつて勉学を共にした仲間と作った感覚の作品であるため、言語はデンマーク語、舞台もコペンハーゲンと、頭の先から足の指先までアイスランドづくめではなく、正直最初は違和感がありました。でも、監督自身が語るように、観光都市コペンハーゲンの裏の現実というか、東京でも銀座を中心に生活がまわるひともいれば、路上生活者もいるような、そういう日常の裏の部分を出しているところもこの映画の魅力のひとつです。
 
 映画の魅力をさらに盛り立てているのが、この映画の音楽で、ダーグル自らが組むスロウブロウというグループのあのローファイ感がたまらない!そうそう、それから、映画祭のプログラム(1000円)に、スロウブロウとして2枚のアルバムをリリースしている書かれていますが、間違いです。
 以下にその情報を。日本でSlowBlowのアルバムをすべて扱っているのは、たぶんICELANDiaのショップのみでしょう:
 SlowBlow『QuickSilver Tuna』:幻と言われたファースト・アルバムが、ごく最近再発されました。
 SlowBlow『Fousque』:こちらも発売されてすぐに消えたセカンド・アルバム。
 SlowBlow『SlowBlow』:最新アルバム。今回の映画はこのアルバムから数曲使われているようでした。
 
 映画タイトルの『ダークホース』は競馬で言えば大穴のこと。始めてコペンへ行った時、「僕の名前はダーグルです」と自己紹介しても、アイスランドの名前に慣れていないデンマーク人はその名前がつかめず、「え?ダークホース?」というのがきっかけで、「ダークホース」というニックネームがついたのだとか。なので、負け組の若者が実は勝ち組の大人よりも・・・という作品の展開と、監督自身のニックネームをかけて『ダークホース』というタイトルになったそうです。
 
 『ソドマ』:噂通りハチャメチャな展開。ストーリーはちゃーんとあります。ストーリーはただひとつ「ママのリモコンを探せ」。あまりにも静かなアイスランドの街と、ドタバタが対照的で、ものすごく面白いなぁと思ったのは、映画が街全体の空気を拾ってしまうこと。
 アイスランドの街はとても静かです。レイキャヴィークの中心部でも、長野の山奥と変わらない静けさがあります(マジです)。そんなシ〜〜ンとした街中でのドタバタですが、なにせ周囲が静かなものだから、街の喧噪というか、ワサワサした雰囲気が全くなく、映画の中だけの作られた喧噪やドタバタがなんだかとても不自然。で、それは私の中では、『氷の国のノイ』が描くような、閉ざされた田舎で悶々と過ごす若者の焦燥感や閉塞感につながるものを感じて(首都レイキャヴィークにいても、閉塞感を感じる若者は少なくありません)、単に面白いということを通り越して、痛々しく感じたのでした。
c0003620_20492387.jpg で、思うに、実はそこが、この映画の持つジョークの部分じゃないかとも感じています。例えば、レイキャヴィークは規模的には東京の100分の1程度。そんな小さなところで、アメリカやイギリスのロックスターの真似事をする無意味さ、そこに都会の喧噪よりも平和な日常生活がにじみ出てしまう滑稽さ。そんな中、刺激を求めて表面だけは悪そうに見せても、結局は出てしまう善良な性格。
 ツッコミどころ満載で、これはビデオ化された理由がよく分かります。みんなで集まり、ツッコミを入れながら見るのが正解なのでしょう。で、私はアメリカで出ていたレンタル落ちのこのビデオを購入しました。英語のタイトルは『Remote Control』です。
 
 ソドマの編集に関わったヴァルディースさんと、パーティ会場で少し話をしていて、「東京へ来るのは初めてだけど、都市は都市でどこも同じ。日本に来たと言えるようになるには、地方に出なくちゃ」という言葉が印象的でした。この映画『ソドマ』には、逆の意味でそんな言葉が当てはまるように思えました。
 
c0003620_20502985.jpg 『ロック・イン・レイキャヴィーク』:80年代初頭のパンク・ブームの時代の空気を捕らえたドキュメンタリー作品。監督のフリドリック・ソール・フリドリクソン監督は、別の作品でアカデミー賞にノミネートされ、アイスランドの映画界で最も有名で重要な人物です。彼の来日は、この映画祭でダーグルの来日と共に目玉でした。
 『ロック〜』は監督の作品のごく初期のもので、ご自分では「時代感を捕らえるための習作」と述べていました。冒頭はアイスランドの伝統であるリミュール(語り部)で、いきなりそこからまだ中学生か下手すると小学生にしか見えない男子の縦ノリ・パンク。そこから、あの一時代を築いたアイスランド・ロックの立役者が出てきます。
 この映画は、パンク・ブーム、バンド・ブームを描いたもので、あくまでも反骨精神、パンク精神に基づくバンドであり、ごく当たり前にスンナリ受け入れられるポピュラーなバンドは登場していないようです。
 限られた知識からしか引き出せませんが、たぶんこの映画の対極にあるのが『Med Alt a hreimu』(スペル?)で、当時赤ん坊以外の全国民が見たとさえ言われる大ヒットで、70年代末または80年代初頭のアイスランド人気ナンバーワン・グループ、スツールメン、の全国ドサまわりドタドタ劇です(我が家にDVDあり)。映画祭の主催者がこの作品を知っていたかわかりませんが、対比として出せば面白かっただろうと私は思っています。
 また、監督も言及なさっていましたが、『Screaming Masterpiece』は既に日本の配給権は買われているので、現在の音楽シーンが知りたければ、ぜひこれを見るようにということです。映画祭主催者はこれについては分かっていたようですが、残念ながら話がまとまらなかったようで・・・。
 
 それにしても、さすがに80年代まで遡ってしまうと私もバンド名がよく分からす、ビョークのタッピ・ティカラスはいいとして、後は誰なんだかぁ・・・。
 音楽関係ではICELANDiaで以下を使っているので、興味ある方は是非ご利用ください。
 サウンドトラック『ロック・イン・レイキャヴィーク』:この映画のサウンドトラックで、ビョークのタッピ・ティカラスも含むほとんどのバンドが入っています(在庫数がないため、取り寄せになる可能性大でごめんなさい)。
 『Utangardsmenn』:映画の中で、足をテーブルの上に投げ出し、白いシャツ姿で答えていたのがブッビ・モルテンズ。最後の屋外のライブ・シーン他、何曲か彼は劇中に出てきました。アイスランド語にこだわる人なので、アイスランド国内でしか知られていませんが、素晴らしいロックンローラーで、現在はソロとして非常に安定した人気を得ています。ブッピがパンク時代に残したグループ作品のひとつがこれ。
 
 ここに出てくる誰が現在でもミュージシャンとして生き残っているのか?という質問が会場からもありましたが、私が確実だと思える範囲でご紹介すれば、上記のブッビ・モルテンズは健在です。アイスランドへ行くと、必ずブッビの最新の歌声が流れてきます。ビョークは説明不要の国際的大アーティスト。それから、ゴーゴーズとまではいきませんが、女性だけのグループGrylurnarでキーボードを弾きながらヴォーカルをとっていたのがラッガで、愛知万博のナショナル・デイでツトム・ヤマシタと共にエコーという音楽叙情詩を繰り広げたヴォーカリストです。現在ラッガはソロとして、それから国内トップのポップス・グループ、スツーズメンの女性ヴォーカリストとして健在です。
 Pursaflokkurinnのメンバーも、スツーズメンに移行して健在。特にヴォーカリストのイギルは、舞台俳優として非常に高い評価を得ています。この映画では結構ハンサムですが、現在は頭の髪の毛がきれいに無くなり、かなり威厳が出ています。
 他にも何名か、あの人ってあのグループの人に似てるなぁ、と思う輩が居ないでもありませんが、なにせ四半世紀前のドキュメンタリーなので、面影もないほど変わっている人もいて、上記の人物も、声と顔の一部の特徴だけで割り出した感じです。
 

 それで、ビデオで既に見ちゃったし、時間帯的に別の場所で駐日アイスランド大使館主催のパーティがあったため、『101レイキャヴィーク』は見ませんでしたが、みなさんにはぜひお勧めします。レイキャヴィークへ行くと、どこから来るのか、飲んだくれた若者があちこちのクラブに集まり、この人達はいったい何をして生きているのだろう?と、フと思うことがよくあります。そんなニートな若者を描いたのがこの作品で、「あり得ない!」とツッコミを入れたくなる設定もあるけれど、その後すぐに「レイキャヴィークならあり得るのかもしれない」と思わせるところが満載。それに、101区内の風景も満載で、レイキャヴィークへ行ったことのある人なら、「あそこ知ってるぅ!」という楽しみ方も。
 
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 『ロック・イン・レイキャヴィーク』の上映後、別会場で行われたパーティ。アイスランドからの来日組、主催者、大使館関係者、留学生、までは私の知るところで、たぶんその他は、映画サイドの関係者や、そこで行われた一日だけの写真展の関係者が集まっていました。そこでも懐かしい人に会ったり、ブログ読者が声をかけてくださったり、どうも有り難う御座います。
 そこでは終始、私は他愛のない話をしていました。個性が強く、ある種毒のある映画を続けて見たため、少々アポーン状態で、今考えれば、あれもこれも尋ねておけばよかったと後悔。みなさん、それぞれ楽しい時間を送っていたようで、割合ポーカーフェイスの大使も、かなりご機嫌のようでした。
 このパーティでは、大使が個人的にアイスランドの地酒であるヴレニヴィン(別名:Black Death)を提供。パーティの最後の方で気になって、「何本空いた?」とバーの人に尋ねると、ほぼ3本が空になていました。アルコール度40%近くある強い酒で、本来はフリーザーの中に入れて、トロリと半氷状態になったものを、グイっといただくのが本来のお作法。でも、そこまで対応しきれないので、オンザロックにみなさんなさっていたようで。
 
 それから、会場では映画祭のTシャツとプログラムを販売していました。Tシャツは記念にぜひ持っていたいところですし、プログラムはアイスランドで今までに制作された映画の一覧や、ちょっとディープなアイスランド文化情報などがあり、私自身、楽しく読んでいます。このプログラムの中でアイスランド音楽についてを書いているアイスランド人がいて、彼は私が「息子」と呼ぶアイスランドの学生、アルニ・クリスチャンソンです。アルニ自身もアーティストで、彼の音楽プロジェクトが『The Zuckakis Mondeyano Project』。二人組のユニットで、アールと名乗る人物が、実はアルニなのです。
(小倉悠加)

*どうぞICELANDiaのショップにお立ち寄りください。
 *ICELANDiaの母体、アリヨス・エンタテイメントのサイトはこちらです。c0003620_22263649.jpgc0003620_13213440.gif
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by icelandia | 2006-03-05 20:52 | News | Comments(3)
Commented by respectsqeeze at 2006-03-07 21:06 x
小倉さんが出演の素敵な映画を見てみたいかも・・・。
Commented by icelandia at 2006-03-09 23:30
respectsqeezeさん、素敵な映画というよりも、趣味が特殊な映画になるかも。
Commented by sugarlessss at 2006-03-16 00:13
こんばんは。
自分が書いた感想よりも、詳しく書いてあって「なるほどなぁ」と思いました。
もっとアイスランドの事を知っていたら、もっと映画も楽しく鑑賞できたかと思うと残念でたまりません。
次回のフェスティバルまでに、アイスランドの勉強をしておかないといけませんね 笑。
<< 世界平和を記念する10月のレイ... アイスランド映画祭:上映作品一覧 >>
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