来日決定!氷国のブライアン・ウィルソン?ポール・マッカートニー? |
ポール・マッカートニーといえばビートルズが生んだ大作曲家。ブライアン・ウィルソンはビーチ・ボーイズのブレイン、サウンド・クリエイターであり、やはり大作曲家です。そしてアイスランドにも、ポールやブライアンに匹敵する大ポピュラー作曲家がいます。彼の名はグンナル・ソルザルソン。 アイスランドのポピュラー音楽事情は日本ととてもよく似ていて、進駐軍のラジオ放送からロックンロール、カントリー、ロカビリー、そして英国のヒット曲等が広まっていきました。その関係からかアイスランドの首都はレイキャヴィークでも、音楽の中心はアメリカ軍基地のあるケプラヴィク空港周辺で、アイスランドのビートルズと呼ばれたHljomar(ヒョルマル)も、ケプラヴィク出身の4人組。その中にいたメンバーが、昨年アイスランド・スーパー・ジャズの一員として来日したドラムスのピエトゥル・オストルンド。そしてその中で作曲家として最も脚光を浴びたのがグンナル・ソルザルソンでした。 グンナルはアイスランドが生んだスーパー・グループ、ヒョルマルの一員として精力的な活動を続け、ヒョルマル名義で(再結成アルバムも含め)10枚のアルバムを発表。自作曲でのソロ・アルバムも13枚。そうした活動を続けつつ、トゥルブロットやフラワーズというグループ等も結成してアルバムを発表する他、プロデューサーや作曲家として今までに関わったアルバムはなーんと150枚以上というもの凄さ!作った曲数は500曲以上で、自ら関わるグループに曲を提供する他、アイスランドの交響楽団用に曲を書いたり、映画、劇場劇、テレビドラマ等の音楽も担当。彼のジャンルを超えた華々しい活躍はアイスランドの国民の誰もが認めるところ、国家から栄誉あるファルコン勲章を受けています。 では、グンナルはどのような音楽を作ってきたかといえば、ヒョルマルは見た目はビートルズでしたが、私が聴いたところでは60年代のサンフランシスコに代表されるフラワー・サウンド、ひいてはバーズやCSNYに代表される西海岸のルーツとも言うべきコーラス・サウンドで、それほどサイケではないにしろ、”あの”時代の雰囲気をよく出している音をしています。そこに少しどことなくアイスランド的なメロディが入り、摩訶不思議に魅力的な音作りとなっています。 その後はイギリスの影響が強くなったのか、トゥルブロットではいわゆるプログレっぽい作りが中心となり、ソロはそれこそブライアン・ウィルソンのようにポップで楽しく耳障りのいい音楽を作っていました。もっとも過去40年間の音楽活動をこのように薄っぺらな表現で説明しようとしても、あまり意味はないかもしれませんが。 ヒョルマルの音源は入手困難ですが、CDでリイシューされたものもあります。それは追ってICELANDiaのショップで取り扱いますので、どうぞ注目していてくださいね! とにかく、グンナルはアイスランドで最も多産な作曲家であり、アイスランドのポピュラー音楽の生き字引であり、歴史そのものもを生きてきた偉大なミュージシャンです。そのグンナルが参加するグループが6月に来日します!!! これは、アイスランド音楽を愛する者としてはちょっと聞き逃せません。・・・ということで、続きはまた次回に。(小倉悠加) アイスランドの音楽SHOP、日本盤購入で送料無料!↓バナーをクリック! |
by icelandia
| 2006-05-22 15:15
| Pops
|
Trackback
|
Comments(0)
|