execitemusic
本レーベルは、Excite Music Store及びモバイルコロムビア上で先行独占展開され、配信される楽曲は、国内で入手が困難な高いクオリティのアイスランド楽曲を幅広いジャンルで集めていきます。
レーベルリリースの第1弾は、ヨーロッパでは名高いアイスランドJAZZを展開、第2弾は、アイスランドPOPS、第3弾は、アイスランドクラブミュージックを展開していく予定です。
小倉悠加
(おぐらゆうか Yuka Ogura)
70年代半ば洋楽に目覚め、単身アメリカへ留学。大学時代から来日アーティストの通訳に従事し、レコード会社勤務を経てフリーに。以来、音楽業界で幅広く活動。カーペンターズの解説の殆どを書いているためカーペンターズ研究家と呼ばれることも。2004年自らアイスランドの音楽を扱うアリヨス・エンタテイメントを設立。ミュージック・ペンクラブ会員。
小倉悠加

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ブルーラグーンでパーティ:10月21日氷国旅行レポート(前半)
地球の歩き方ドットコムのご協力を得て実施となったICELANDiaの音楽フェスツアー、これが4日目です。あまりにもレポートが長いため、前半、後半に分けます。

私以外の参加者は、昼間は郊外に出て自然観光をしたり、ゆっくりと街中を散策したり、ずいぶんと盛りだくさんで楽しんだようです。私はといえば、溜まりに溜まったあれこれを、アイスランド国内にいる間に何とか片付けようと到着以来あくせくと動き回るばかり。なので、この日はノンビリしようと心に決めていました。

ツアー第4日目 2006年10月21日

10月21日の予定は未定で決定ではない予定
11:00 起床
12:00 ブルーラグーンのHangover Partyへ
16:30 ホテルへ
17:00 Johann Johannsson教会コンサート
18:00−20:00 Mr. Destiny party 夕食
19:00 Siggi Arman (Babalu)
20:00 Daniel Agust (Museum) または Siggi Arman(Idno)
20:45 Olof(Idno)または 7oi(Pravda)
21:30 KiraKira (Idno) & Biggi(Museum)
22:15 Leaves (Museum) または Boroko
23:30 Mr.Silla (National Theater Basement)
体力が続けば明け方まで・・・
  Airwavesのこの日の予定はこちら。

 午前中はノンビリの予定でした。朝は遅く起きて、見たいライブが被りまくっている夜がんばろうと。上記には書いていませんが、例えばUlpa, Peter Ben, Worm is Green, Hairdoctor等、ライブが重なりまくっているので、優先順位は1)どうしても見たいライブ、2)義理があって見に行かないといけないライブ、3)会場が近くて気軽に覗きに行けるライブ、と決めたのですが・・・
 
実際の行動 
9:30 それはマズイ!入場証紛失者続出!
 本当は11時頃まで寝ているつもりでした。でも、何となく目が覚めたので、朝食へ。朝食をとっていると、ツアー仲間のひとりから「小倉さん、チケットのアームバンドを無くしたんですが・・・」。
 そうか、昨日アパラットでモッシュしたもんね。分かった。良くも悪くもアバウトなところのある国なので、何とかなるでしょう。何とかしましょう。とはいえ、午前中はそれほど時間がない。荷物整理は放置するとしても、ブルーラグーンに行くため、身支度が必用。
 
10:40 想定外の撮影参加 
 日本のテレビ撮影隊が、11時頃から個性派音楽ショップの12 Tonarへ行っているのは知っていた。オーナーにそのことは伝えて、私は行く予定じゃなかったけど、たまたまフェスの事務所が12 Tonarの並びにあるため、ついでに寄ることにした。
 テレビ隊と私たちは同時に到着したから、またまた同じことを言われた。「小倉さん、プレス・パスを昨日落としてしまったようなんですが・・・」。アチャァ〜。
 こうなったら、みんなまとめてフェス事務所へ行きましょう。どうなるか分かんないけど、直訴するのはそこしかないから。
 ということで、テレビ隊の撮影終了を待ってフェス事務所へ行くことにしたため、12時きっかりにはブルーラグーン行きのバスに乗らなくてはならない私としては正直焦る。
 
11:30 事務所にも予備はない・・・ 
 このフェスは、アイスランド国内で以前からDJイベント等をやっていたMr.Destinyが取り仕切っている。ここ数年、このフェスが好調なため、町外れの狭い事務所から、街中にオフィスを構えることになった。
 土曜日でもフェス中であり、幸いにも事務所は開いていたが、アームバンドは全く尽きていて、出演アーティストでさえイチイチ付き添わないと会場に出入りできない状態だという。まして数に非常に限りあるプレス・パスはない。プレスはまぁ機材を持っているので何とか理解してもらえるとは思うが、一般客はどうにも・・・。
 「何とかしてあげたいけど、本当にどうすることもできなくて申し訳ない」と言われつつ、それでも食い下がり、「この人はアームバンドを落としたので中に入れるよう」と一筆書いてもらった(けど、アイスランド語だからよくはわからない)。
 
12:00 ブルーラグーンへ 
 ブルーラグーンでは今日、ハングオーバー・パーティ(二日酔いパーティ)が行われる。去年までは日曜の昼にやっていたが、日曜はヨーロッパや北米に帰る人が多いため、今年は土曜の昼間に移したらしい。
 バスは時間通りに来るが、とにかく混んでいる。一気に6-7台のバスが到着したせいか、ブルーラグーンの入り口は大混雑。特に我々は、周囲の溶岩に登って散策してから入り口へ行ったため、かなり入るのに時間がかかかった。ブルーラグーンの中に入り、そこに居られるのは正味1時間半程度だろうか。どちらにしても、湯に浸かっているのは一時間程度が限度だとは思っていたので、ぴったりの時間配分ではあるが、これじゃ食事をする時間がないなぁ・・・。

14:00 ブルーラグーン、やっぱり気持ちいい〜〜! 
c0003620_1105278.jpg 人混みをかき分けて、やっとのことでロッカーを見つけ、シャワーを浴びていざ外へ!前回来たのは2003年のことで、その時は大規模工事中だった。ずいぶんと綺麗になったなぁ。湯はぬるい印象があったけが、今回は人混みのために全体の湯がきれいにかきまざっている感じで、湯が運ばれ煙が出ている場所の近辺はこの上なく熱いが、その他の場所は割合ちょうどいい湯加減。
 DJが音楽を鳴らし、橋のあたりは人混みでグシャグシャ。それでも、イモの子を洗うような日本の海岸状態ではなく、人がまばらな部分も多いにあり、ひどく混雑していて不快ということは全くない。

 踊り場である板の間から、DJをやっている孤島につながる橋の下に到達すると、そこに青い色の液体が運ばれてきた。どうやらパーティ用のカクテルらしく、ブルーラグーン・カクテルで乾杯!アルコールは入っているのか入っていないのかというほど、とても軽い飲み物。そこに絶妙なタイミングで「How Scandinavian of me〜」(Hunter)というビョークの歌声。
 「ブルーラグーンに浸かってブルーラグーン・カクテルを飲みながら、ビョークを聴いてるなんてサイコー!!」と、ひとはしゃぎ。このままビョーク特集でオッケーだったけれど、DJとしてはそのようなミーハーで安易な選択には走らず、知らない曲に移ったので、私も人の居ない方へ。

 ブルーラグーンのことはいろいろな人が語っているので、省略モードですが、何と言っても開放感がたまらない。露天でしょう。それも露天としては世界一というほど広い。湯の色もホワイト・ブルーだし、温泉だし、演出とはいえ温泉の真ん中で黙々と蒸気が吹き出していて、雰囲気満点。その、蒸気が吹き出すところに、孤島のように板の間があり、そこに登って景色を見渡せば、立ち入り禁止区域になっているところも同じような白濁したブルーの水が続き、溶岩の岩がゴツゴツと黒く突き出て、そこにホワっと白い湯気がかかっている。何とも幻想的で思わず見とれてしまう。天気がよかったので、尚更見るもの全てが透明感と光に溢れている。はぁ〜、絶景です。
 お約束の白い泥(シリカ)を顔や身体に塗り、打たせ湯というのか、滝の下で長年の肩のこりをほぐし、キャーキャー言っているうちにすぐに時間が経ってしまった。もう少し長居したいけど、長居するとシャワーやロッカーが混みそうなので、私は少し早めに湯から上がることにした。
 
15:30 レイキャヴィークへ
 短い間だったけど、来てよかった。気分転換になったし、やっぱりブルーラグーンは素晴らしい。今の時期は夜の8時までやっているので、運が良ければ、ラグーンに浸かりながらオーロラが見えるはず。いいな、いいなぁ、そういうのにも、一度遭遇したいなぁ・・・。

 ということで、バスはブルーラグーンを15:40に出発。16:40にレイキャヴィーク到着。案の定、食事の時間が全くなかった。焦るなぁ。17時から絶対に見たいライブがある。
 私はある程度食べないと低血糖で倒れてしまうので、空腹は敵。アメで誤魔化せるレベルではないので、5分ほど歩くがホットドックを食べに行く。私も30秒の時間にうるさい都会人の端くれなので、ここらへんの計算は万全だ。うまくいくと、5時10分前には教会の会場に到達できる。
 という読みだったが、ホットドック屋の列が案外長く、これがクセもので8分もかかった。が、食べないと集中して音楽が聴けないので、最悪5分遅れて行ってもいいことにした。それに、混雑してたって何だって、印籠のプレス・パスがあるから入れないことはない。
 アイスランドにいるのに、1分遅れている山手線をイライラしながら待っているかのように、とにかくホットドックをゲットして(カリカリのオニオンが相変わらず旨い)、食べながら歩き出し、4時57分には会場の教会にたどり着けた。この教会というのは、湖畔に近い国立美術館の横に建つFrirkjanのことだ。
 
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17:00 Johann Johannsson "IBM 1401, A User’s Manual"  
 この世のものではないことは、既に分かっていた。2003年のAirwavesの際、私は丘の上に建つハトグリム教会で、彼の『Englaborn』のライブを見ている。あれはこの世のものとは思えないものだったし、あれがきっかけでヨハンというのがどうやらスゴイらしいという評判のきっかけにもなっていった。で、そのライブの後に、12 Tonarのオーナー、ヨハン、私の3人で食事をしたのも、すごくいい思い出として残っている。
 なので、このライブに対する私の熱意の入れ方は尋常ではない。だから本当はもっと早く来て、良い席を確保したかった。が、これも縁というものなのでしょう。良い席は初めて見る人に譲り、今回は2階席から下を眺めることにした。悪い席では決してないし、彼のローリング・ストーン誌編集長は私とは向かい側の2階席で、さすが敏腕編集長は見るべきものを漏らさない。
 
c0003620_112464.jpg まずメンバー編成を書き出せば、中心はヨハン・ヨハンソン。ヨハンというのは、昨日の夜アパラット・オルガン・カルテットの一員として思い切りロッキンロ〜ル!した人物である。でもこのライブは全く毛色が異なる。アンビエントなエレクトロニカとクラシカルな弦楽四重奏の共演で、どういう風にカテゴライズすればいいんだろ?で、メンバーは、カプット・アンサンブルという弦楽四重奏団と、パーカッショニストのマシアス・ヘムストック。前回の教会コンサートでは、マシアスはドラムスを叩いていたけれど、今回は電子楽器でのパーカッションのみ。
 
 このライブは彼のニュー・アルバム『IBM 1401, A User’s Manual』のリリースを記念してであり、テーマはアイスランドで活用された初期のコンピューターとの別れ。今回上演されたのは、オリジナルである弦楽四重奏でのアレンジで、アルバムのレコーディングでは60人編成のオーケストラ用にアレンジし直されている。ヨハンの父親はアイスランドにコンピューターが入り始めた初期のエンジニアであり、ヨハンはこのアルバムの録音にあたり、父親の屋根裏部屋に置いてあったIBM1401で音を鳴らしてそれを古めかしいリール・テープで録音し、アルバムの最後に入れた。一度聴くとこの世に戻ってこられない作品だ。
 このアルバムのダンスはここにクイックタイム・ムービーが置いてある。
 
c0003620_1131919.jpg Airwavesでは未知の素晴らしい音楽に数多く出逢うことができるが、そんな中でもやはりこのライブはピカ一だった。想像以上に素晴らしかった。教会というセッティング自体が素敵だし、会場に響く音はとてもやわらかで、そこに夕日が赤く差し込む様子も、キャンドルの炎がゆらめく様も、何もかもが感動的だった。
 ライブの後、私は誰とも話したくなかったし、ツアー仲間は放心状態になり、ずっと身動き出来ず、観客がまばらになり、PAが運び出されようという時、やっと我に返って立ち上がれたのだという。アパラットが”動”であれば、こちらは”静”の世界。同じ人物が対極の世界を持っているというのがすごいし、それだけではなく、その中間当たりに位置するポップっぽいものもやっている。
 アイスランドでは誰もが何でもやるとはいえ、ヨハンが関わるプロジェクトは非常に多く、アイスランドで伝説的なハチャメチャ・バンドだったと言われるハムにも参加していたというのだから、とにかく守備範囲が広い。それでいて器用貧乏ではないところがまたスゴイ。

 
18:10 マンガ研究家、ウルフヒルドゥル
 これで心残りなく帰国できるから、もう何も見ないでホテルに帰ろうーーー正直、そんな心境だった。帰り際、誰にも会わなかったし、会いたくなかったし、話したくなかった。ジーンとした心を持って、そのままホテルに帰って、少しの間ゆっくりしたかった。
 でも、そのような訳にはいかなかった。電話が鳴ったのが確か18時10分。無視してもいいけれど、無視すると本当に世捨て人になってしまいそうだったので、電話を取る。「小倉さん、夕飯しませんか?」とツアー仲間。
 教会からは5分ほど離れていたが、引き返して落ち合うことにする。ヨハンが機材を片付けていたので、声を掛けた。電話するのも億劫になっていたので、好都合だった。ヨハンは明日取材が5本も入っているというが、明後日には私が帰国するので、午前中に会うことにする。 
 
c0003620_113576.jpg さーて、どこで夕食にしようかぁ、と迷っていると、私の携帯がまた鳴った。相手はウルフヒルドゥルというマンガ研究家だ。彼女はヨハンの幼なじみでもあり、いっしょにライブを見ましょうということにしていたが、私の到着が遅れたため、会えず仕舞いになっていた。

 私は当初「Manga」という単語が理解できなかった。要は日本語のマンガなのだが、マのところにアクセントが来て、マンガーと最後に音引きが付いて発音されるため、最初にこれを耳にした時は、「マンガーって何だろう?マジンガーZの一種とか?日本人なら知ってるだろうって、そんなの私は知らない。何?ポップ・カルチャーのはずだって?テレビを見ない私は尚更知らない!」と。
 説明を聞けば、なーんだ、マンガなのね。マ・ン・ガ。マンガーじゃわかんないよ。ということで、マンガ・ブームだそうな。ウルフヒルドゥルは中央図書館の司書で、マンガ・セクションを担当している。人気のセクションで、高貸出率を誇っているという。アイスランド語になているマンガはなく、すべて英語訳だという。

 私はマンガっ子だった。テレビはあったけれど、マンガが一番の楽しみ。だから少女漫画はよく読んだし、マンガ本が部屋の中に高く積み上げられている時代が長かった。
 「時代も変わったわよね。私が小さい時はマンガを読むとバカになると言われたのに。今じゃポップ・カルチャーの研究対象だものね。それに知ってる?脳波を計ったところ、マンガを読むとバカになるどころか、脳のアチコチが活性化されて、頭がよくなるってこと。時代と共に、定説が覆されるったらありゃしない。」
 
c0003620_1144054.jpg 私にひきづられ、成り行きで彼女との夕食に同行させられてしまったツアー仲間はちょっと可愛そうだったのか、それとも現地の人と会うことができて面白かったかは分からないけど、少なくともその中のひとりはマンガ本の整理をしようとしている人で、もしも英語になっているものの日本語の原本があれば送るから、と心優しい申し出を彼女にしてくれた。日本では腐るほどあるマンガ本も、海外では文化財産となるようです。
 
 写真は、その時に食べたサーモン。とても新鮮でおいしかった。ゆっくりできる時間があれば、パンをごっそり食べながら、白ワインでも飲んだんだけど・・・。本当に今回の旅は分刻み・・・。(後半に続く)(小倉悠加)c0003620_13213440.gif




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by icelandia | 2006-11-05 01:57 | アイスランドってどんな国? | Comments(0)
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