execitemusic
本レーベルは、Excite Music Store及びモバイルコロムビア上で先行独占展開され、配信される楽曲は、国内で入手が困難な高いクオリティのアイスランド楽曲を幅広いジャンルで集めていきます。
レーベルリリースの第1弾は、ヨーロッパでは名高いアイスランドJAZZを展開、第2弾は、アイスランドPOPS、第3弾は、アイスランドクラブミュージックを展開していく予定です。
小倉悠加
(おぐらゆうか Yuka Ogura)
70年代半ば洋楽に目覚め、単身アメリカへ留学。大学時代から来日アーティストの通訳に従事し、レコード会社勤務を経てフリーに。以来、音楽業界で幅広く活動。カーペンターズの解説の殆どを書いているためカーペンターズ研究家と呼ばれることも。2004年自らアイスランドの音楽を扱うアリヨス・エンタテイメントを設立。ミュージック・ペンクラブ会員。
小倉悠加

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2009年 11月 01日 ( 1 )
知世さんの『eyja』でコラボした、ヴァルゲイル一派&限定版情報
 原田知世さんがアイスランドと日本でレコーディングしたアルバム『eyja』のレポートを読みに、たくさんの知世さんファンがこの ICELANDiaブログを訪れてくださっているようです。

 なので今回はアイスランド音楽啓蒙のためにも、知世さんに曲を提供し、アイスランド・レコーディングの大部分でスタジオを使わせていただいたヴァルゲイル・シグルヅソンに関してをご紹介させてください。
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上の写真は、知世さん用のマイクを選ぶヴァルゲイル。

 アイスランドの音楽をよくご存知のみなさま、次に写真が出てくるところまでは読み飛ばしてください。でも知らない方は、ぜひ全部読んでくださいね。

 まずは名前の読み方を。正しくは「Valgeir Sigurðsson」とつづり、前半の「ヴァルゲイル」はいいとして、後半は「シグルズソン」でも「シグルドソン」でもいいかと思います。というのもアイスランド語の「ð」は、英語の「th」の発音に似ていて、この場合は濁音であるため日本語の発音に当てはめると、「ヅ」か「ド」になります。

 ヴァルゲイルが最も有名なのはビョークとの仕事で、ビョークはアイスランドが輩出した最大の世界的なスターであり、アテネ・オリンピックの開会式で歌った女性と言えば、ビョークが誰であるか知らなくても、世界的に高い評価を受けていることはご理解いただけるでしょう。
 
 サウンド・クリエイター、エンジニアとして、彼はビョークと約10年間仕事をし続け、現在はベッドルーム・コミュニティというレーベルを立ち上げ、自宅に建てた素晴らしいスタジオを中心に活躍しています。
 今回の知世さんのレコーディングでは、その自宅スタジオを解放していただきました。

 どのような音を作る人かといえば、ビョークの音作りを担当していただけあり、とても個性的です。例えば、映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』の挿入歌でグラミー賞にノミネートされたビョークとトム・ヨーク(レディオヘッド)のデュエット「I've Seen it All」の、走行中の電車のような音は、ヴァルゲイルが長時間スタジオにこもって作り出したサウンドです。また彼女が好んで使う、繊細なビートも、数多くも彼が寄与しています。

 そういった具合に、様々なアーティストから来るオファーが多く、自分の作品作りになかなか着手できず、10年近くかかってやっと作ったのが2007年に発表した初ソロ・アルバム『Ekvílibríum 』でした。このアルバムを聞くと、ビョーク的なサウンドがかなり散りばめられていて(作り手が同じなので、当然なのですが)、繊細で暖かく、非凡なのに耳障りがよく、ごく自然に流れるサウンドが大好きな私には、たまらないものがあります。

 今回の、知世さんのアルバムに提供した曲を聞いても、やはりヴァルゲイルらしい深みのある暖かな音作りに感心させられます。と同時に、濃厚で完成度の高いヴァルゲイルの音にぴったりの雰囲気でヴォーカルを乗せた知世さん、そしてアルバムの一部として統一感をもたせてこの曲を仕上げた伊藤ゴローさんの才能にも脱帽です。

 知世さんのレコーディング・レポートにも写真を出していますが、ここが彼のスタジオです。この写真は、2009年10月中旬に行ったアイスランドの音楽フェスを見に行くツアー時に、お願いして特別にスタジオ見学をさせて頂いた時のもの。
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 スタジオは見学に解放していませんが、今回は特別に見せていただき、ヴァルゲイル本人から新曲を聴かせてもらいました。スタジオの音響はさすがに素晴らしい!
 知世さんもインタビュー等で語っていますが、緑に囲まれ、リラックスしながら仕事ができる素敵な場所です。

 スタジオで聴かせてもらった新譜は同名映画のサウンドトラックでもある『Dreamland』(原題はアイスランド語なので文字がちょっと違って見えますが)。

Valgeir Sigurdsson『Dreamland』
 http://icelandia.shop-pro.jp/?pid=16851541
c0003620_1852248.jpg1. Grylukvaedi
2. Dreamland
3. Past Tundra
4. "I offer prosperity and eternal life"
5. Laxness
6. Hot Ground, Cold
7. Draumaland
8. Economic Hitman
9. Cold Ground, Hot
10. Beyond the Moss
11. Nowhere land
12. Helter Smelter

 上のジャケット写真は、全世界200枚限定の限定先行発売分で、プレスはアイスランド国内、ジャケットの印刷も組み立てもスタジオ内で行っており、アイスランド国内のみの特別版です。アイスランドの音楽フェス、アイスランド・エアウエイブスに間に合うように作っていたので、ラッキーにも分けていただくことができました。
 
 こういったアイスランド限定の限定版が得意(?)な ICELANDia音楽ショップですので、当然販売します。本日、アップしました。再入荷の見込みは尋ねてみないと分かりませんが、欲しい方はなるべく早くゲットしておいてください。いつも書くのですが、こういうのは無くなるとトンと入ってこないので、幻のアルバムになります。

 大量プレスした通常版は、たぶん来年早々に出てくると思うので、ゲットできなかったとしても、音自体は後日入手できます。ちなみに、彼のファースト・アルバムはサイン入りで扱っている最中で、知世さんがFM番組でかけていた曲も、このアルバムからの作品です。

 そして彼のレーベルから出した最近のもう一枚の傑作は・・・。やはり知世さんのアルバムにピアニストとして参加したダニエル・ビャルナルソンの『Processions』。本来ダニエルはクラシックの指揮者で、昨年非常に話題になったイサフォルド室内楽団の新進気鋭の指揮者とわかり、納得。

Daniel Bjarnason『Processions』
 http://icelandia.shop-pro.jp/?pid=16852024
c0003620_18525683.jpgBOW TO STRING
1. "Sorrow conquers happiness"
2. Blood on Bones
3. Air to Breathe
PROCESSIONS
4. In Medias Res
5. Spindrift
6. REd-handed
SKELJA
7. Skelja

 彼のアルバムも、今回のフェスに間に合わせて同じくアイスランド国内プレス、スタジオでのジャケ印刷組み立てで100枚の限定。私は聴くだけであればクラシックも好きですが、あまり多くを聞き込んでいないため、どう表現してどう販売すればいいのかいつも分からず、なのでごーく少数しか購入しなかったら、ヴァルゲイルに、
 「どうしてそんなに枚数が少ないの?」と問われ、
 「あの〜、私あまりクラシックがよく分からないので、とりあえずアルバムを全部聴かないと見当がつかないから」と返したら、
 「聴けばすぐにわかるよ」と、ちょっとばかりしたり顔で言われました。
 それで、ヴァルゲイルの言葉は非常に正しく、ちょっとばかり聴いたところで、こりゃもっと仕入れてくればよかったと反省。ヴァルゲイルのレーベルから出すようなアーティストに駄作はあり得ないんですね。身に染みて分かりました。ごく普通のクラシックとも違い、現代音楽でもなく、私があえて言葉を作ってカテゴライズすれば、アバンギャルド・ポスト・クラシックでしょうか。
 
 とても素晴らしいアルバムです。シガーロスがアビーロード・スタジオで行ったセッションの指揮者でもあることから、シガーロスのファンにも是非お聞きいただきたい一枚です。
 これは私がものすごーく少数しか仕入れてこなかったので、売り切れたらひたすらごめんなさい。

 そしてヴァルゲイルのベッドルーム・コミュニティ・レーベルから出した最近の傑作の最後は、ベン・フロスト!全部傑作ってあり得ないだろうって言わないでくださいね。だって、全部本当にすごいんだもん!

Ben Frost 『By the Throat』
 http://icelandia.shop-pro.jp/?pid=16852024
c0003620_18584869.jpg1. Killshot
2. Carpathians
3. O God Protect Me
4. Hibaksja
5. Peter Venkman Pt I
6. Peter Venkman Pt II
7. Leo Needs a New Pair of Shoes
8. Through the Glass of the Roof
9. Through the Roof of Your Mouth
10. Through the Mouth of Your Eye


 ベンがミキシングをしている時に知世さんといっしょにスタジオへ行った際は工事中かと思った音でしたが、こうして作品として出来上がったものを聴くと、身もだえるほどカッコイ〜〜!!!初めて聴いた時、思わず大声で「カッケ〜〜!!」と叫びました。
 ノイズと生弦などのクラシカルな楽器の共演で、静と動、ノイズと美メロの対比が心地よく、爆音で聴いたら、さぞ身体に響いて気持ちいいだろうなぁ、と。
 ベンは以前にも増して大胆になり、音楽の既成概念と、自身が今までにやってきた全てのことを打ち破ろうとするかのようです。ごく普通にメロディがあるものが音楽だと思っていると、そういう概念をぶち壊されるかもしれません。ノイズの中にも美学と哲学と、そして音響の美を感じるし、こういった音楽が作れるのは、ヴァルゲイルやダニエルとはまた異なる、希有な才能かと思います。
 
 ヴァルゲイルのレーベル、ベッドルーム・コミュニティでは他にも、ニコ・ミューリーサム・アミドン等もリリースしており、規制のレーベルの概念にとらわれない、個性的な芸術集団となっています。

 このレーベルは決してアイスランドの音楽の縮図ではありませんが、こういった自由で革新的なレーベルが存在できるということ自体が、アイスランドにいかに素晴らしい音楽・芸術環境があるかということの証拠ではないかと私は思っています。

 うーん、少し話が固くなったかな。とりあえず、自分の音楽の世界を広げたい方はぜひ何かを選んでお聞きください。原田知世さんのアルバム『eyja』は癒しに満ちた心地よい作品で、そこにはとても高い音楽性を持った多くのアーティストの才能が関わっている、ということを少しでも知っていただければうれしいです。

 それから、知世さんのアルバムに2曲を提供したムームのことも、後日別の形で取りあげますね。エアウエイブスの話を書くことも忘れていませんので、もう少しお待ちください!(小倉悠加/Yuka Ogura)c0003620_13213440.gif



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by icelandia | 2009-11-01 19:01 | Pops | Comments(0)
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