execitemusic
本レーベルは、Excite Music Store及びモバイルコロムビア上で先行独占展開され、配信される楽曲は、国内で入手が困難な高いクオリティのアイスランド楽曲を幅広いジャンルで集めていきます。
レーベルリリースの第1弾は、ヨーロッパでは名高いアイスランドJAZZを展開、第2弾は、アイスランドPOPS、第3弾は、アイスランドクラブミュージックを展開していく予定です。
小倉悠加
(おぐらゆうか Yuka Ogura)
70年代半ば洋楽に目覚め、単身アメリカへ留学。大学時代から来日アーティストの通訳に従事し、レコード会社勤務を経てフリーに。以来、音楽業界で幅広く活動。カーペンターズの解説の殆どを書いているためカーペンターズ研究家と呼ばれることも。2004年自らアイスランドの音楽を扱うアリヨス・エンタテイメントを設立。ミュージック・ペンクラブ会員。
小倉悠加

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エコ・コンシャス最先端:水素バスの走るアイスランド
c0003620_1445443.jpg アイスランドはエコ・コンシャスの最先端を歩む国です。例えば、現代社会に欠かせない電気を供給するための発電手段としては、火力発電、水力発電、風力発電、原子力発電等が知られていますが、地熱発電をご存じでしょうか。地熱発電とはマグマの熱を生かして発電する方法です。地熱の発電とて害が全くないわけではないそうですが、それでも石油を燃やしたり原子力を使用したりするよりはずーっと安全で環境に優しいことは明白です。
 そして環境保全を国が積極的に取り組んでいるアイスランドは、この地熱発電を主な電源にしています。地熱は火山国であればそこらへんにあるので(ありますよね)、戦争をしているような国から石油を購入する必用も、プルトニウムを扱う必用もありません。

  クリーン・エネルギーを旨とするアイスランド国内で、石油に頼らざるを得ないのが自動車等の燃料。そこで登場したのが水素バスです。世界で初めて公共バスに水素バスを導入したのがアイスランドで、現在では3台のバスが活躍しています。まだ試運転中ですが、実際にバスルートを毎日走っているので、ラッキーだとこのバスに乗ることができるそうです。
 バスが走るくらいなので、ガソリン・スタンドならぬ水素スタンドもあり、こちらは2004年4月にレイキャヴィーク市内に世界初オープン。世界初にオープンしたところで、個人的に水素自動車を持っている人が果たしてレイキャヴィークにいるのか・・・。デカプリオやハリソン・フォードのようなハリウッドの大スターは、早々とこの水素カーに乗り換えているそうですが。

 水素バスはレイキャヴィークだけではなく、現在ヨーロッパではアムステルダム、バルセロナ、ハンブルグ、ロンドン、マドリッドなど10都市が走らせています。メルセデス・ベンツ社のバスが主流で、ダイムラー・クライスラー製もあるそうです。その評判はといえば、「ジーゼル・バスはうるさくて、9時間も座っていると頭痛がしてくる時があるが、水素バスはその点静かでいい」とは、レイキャヴィク市のバス運転手の言葉。

 アイスランドでは2030年までに化石燃料を一切使用しない国造りを目指しています。日本ではどうなのでしょうか。ちなみに、アイスランドで取り入れられた地熱発電の心臓部であるタービンの多くは三菱重工製。日本の技術がアイスランドの自然環境に寄与しているなんて、うれしいと思いませんか?
 アイスランドへ行くと、空気が軽くさわやかに澄んでいて、とたんに呼吸が楽になります。日本の首都圏にいると、そこに空気清浄機が入っていても、なんだかドロンと濁った空気を吸っている感じがぬぐえません。考えると不気味なので、あまり考えないようにしていますが、早く空気のきれいな世界になってほしいものです。アイスランドの空気がおいしい理由は、国をあげての努力にあるんですね。

 
この試みに弾みがついて、世界中で水素燃料の自動車が走る日が来るまでは、ICELANDiaの音楽を流して、アイスランドの空気を感じ取ってくださいね。お勧めはオスカール・グジョンソンのアルバム『静寂の余韻』の11曲目「Saetti/満ちたりて」です。ちなみにこの曲は私の着うた。着うたはモバイル・コロムビアから購入できます!   (小倉悠加)c0003620_22263649.jpgc0003620_13213440.gif


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by icelandia | 2005-02-27 01:45 | 環境・エネルギー関係 | Comments(0)
アイスランド・ジャズ第二弾ラインアップ
 いつもICELANDiaブログにおいでいただき、有り難う御座います。ジャズのラインアップ第二弾が決定しましたのでお知らせします。3月過ぎからのアップとなります。

 Sigurdur Flosasson  シグルズール・フロサソン
  アイスランド・ジャズ界の最高峰。名実共に最高峰に相応しい経歴と実力の持ち主であり、アイスランドのジャズ大学の学長として、アイスランドの音楽教育全般を改革し、現在アイスランドからこれほど多くのミュージシャンが排出されているのも、彼の功績であると言われる大物です。
  愛知万博で7月に催されるアイスランド・デイでは彼を中心とするスーパー・ジャズ・グループが来日し、このグループは3月初旬にレコーディングを予定しています。スーパー・ジャズ・グループの作品は4-5月頃のアップになりますが、その前に、シグズールがジャズ・スタンダードを録音した作品をみなさんにお届けする予定です。岩浪洋三氏が「北欧ジャズのトップ・アルバムの一枚」と絶賛するそのアルバム・タイトルは『星空への階段/Himnatiginn』。ジャズ・ファン必聴です!

 Sunn Gunlaugs  スンナ・グンロイグス
  スンナはアイスランド初の女流ピアニスト。2003年に[ICELAND BLUE]というイベントを行った際、オープニングのスペシャル・イベントとして来日公演を果たしています。彼女デビュー作『Mindful』をみなさんにお贈りいたします。  Jaokb Freeman Magnusson  ヤコブ・フリーマン・マグヌッソン 
  日本ではAORファンの間で『ジャック・マグネット』のヤコブとして、日本の音楽ファンには既に知られる存在です。ICELANDiaがご紹介する彼の最新盤『ピアノ!』は、ピアノを余すところ無く活用した(鍵盤以外も使ってます!)ユニークなアルバムで、2月末にマスタリングしたばかりという出来たてのホヤホヤをお届けします。

 Tomas Einarsson  トーマス・エイナルソン
  なんとアイスランドでラテン系の音楽を追究するベーシストであり、いろいろな分野で幅広い作曲活動を行っているのがトーマスです。彼の最新作『Havana』は何とキューバにて録音!世界最北のラテンをお楽しみください。
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by icelandia | 2005-02-25 18:53 | Jazz | Comments(0)
『静寂の余韻』は心に効く音楽サプリ
心に効く音楽サプリ

 いつもICELANDiaのブログにおいでいただき、有り難う御座います。今日のお題は「心に効く音楽サプリ」としてみました。
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 病気の諸症状に様々な成分の薬効くように、音楽も心のサプリになります・・・って、”当たり前じゃん”と突っ込まれそうですね。世の中にはヒーリング音楽と自ら名乗ってシリーズ化されているものもありますし、例えばモーツアルトの作品の、特定の周波数だけを強調して脳を活性化させるというものも音楽のサプリの一種でしょう。悲しい時に励ましてくれる音楽、力が有り余っている時にエネルギーを発散させてくれる激しい音楽、それがどのような音楽であれ、心に何かの効用をもたらしてくれるのですから、音楽は想像以上に人間の感情と健康に関わっているようです。

 現在の自分の心と身体の健康に、今どんな音楽が効くのか?そんなことを考えて音楽をセレクトしたことがありますか?また、実際に自分自身で音楽が本当に自分の心と身体の健康に効いているのかもしれないと感じたことはありますか?音楽はあまりにも当たり前に日常にあり、だからこそ気づきにくいものですが、音楽を耳にした時、それを聞いてどう思うのか、自分の心の声に問いかけてみると面白いかもしれません。

 時々無性に、例えばゆでタマゴが食べたくなったりしませんか?そんな時は身体にタマゴの栄養素が不足していることが多いのだそうです。また、いつも化学調味料のきいたカップスープばかりを飲んでいると、天然素材だけで作ったスープに物足りなさを感じたりしませんか?

 音楽にしても、流行っているから、人気だから、話題だから聴くのもひとつの方法ですし、話題になるからこそ聴く機会が持てるのですから、それはそれで素敵なことです。でも、音楽のマイブームというか、こういう気分の時にはこれ!という自分だけの、おまじないのような音楽を持ってみたいと思いませんか?特にストレスを解消し、ゆったりとした気分になれる音楽を。

 オスカール・グジョンソン&スクリ・スヴェリルソンのアルバム『静寂の余韻(After Silence)』は、私がこの10年間に聴いた中でも、数少ない大好きなアルバムです。ICELANDiaを設立したのも、こういった音楽をみなさんにお聴かせする機会をつくりたいと考えたことからでした。

 それでも、このアルバムは最初からひとめぼれ!という音楽ではなかったのです。初めて聴いた時、なんと地味なんだろうと、地味すぎて全曲同じに聞こえたほどでした。でも、どうしても一度聴いただけではやめられず、バックグラウンド・ミュージックというより、ホワイトノイズのような感覚で毎日流していたところ、結局はその音楽のペースにハマリ、今ではストレスを感じた時に必ず聴く音楽となりました。

 なぜこの『静寂の余韻』がマイ・ブームなのか。それは、実際にアイスランドへ何度も足を運び、あの清々しい土地の雰囲気を全身で感じた体験がよみがえるという個人的なこともありますが、音の隙間から漏れ聞こえるオスカールのサックスの息づかいや、丁寧にポロリポロリと1音ずつ音符を重ねていくスクリのギターに、人間味あふれる温かさと表情を感じるからです。音が奏でられる瞬間瞬間を、ゆっくりと追いながらじっくりメロディを楽しめる空間がそこにあります。心の奥の奥からほっとするそのひとときは、今までに聴いたどの音楽にも感じたことのない不思議な感覚で、このアルバムを聴くうちに、私は自分の呼吸がゆっくりしていくことをいつも感じます。

 サブリミナル音楽を試したことがありますか?音楽のどこか(人間の耳に聞こえない高周波でしょうか)にポジティブな言葉が吹き込まれていて、くり返し聞いているうちに、心がポジティブになっていくのだとか。ヒーリング音楽と称するものも聴いてみました。個人の趣味といえばそれまでですが、どうもそういった音楽は化学調味料的な味がぬぐいきれず、「これを聴けば心が楽になるはずだ」と自分に言い聞かせながら毎日日課にして聴いた時期もありましたが、結局は虚しいだけでした。第一、電子楽器の音はどうもトゲトゲした感じがあって、私はなじめません。ポップスやロックに使われている電子楽器音は好きなんですけどね。それから例外的に宮下フミオさんの音楽は好きでしたが。

 モーツアルトが「頭の良くなる音楽を作ろう」と思わなかったように、オスカールとスクリもヒーリング音楽を作った覚えはないことでしょう。でもこのアルバムはストレスの多い現代に、ゆっくりと呼吸をする時間を運んでくれます。追い立てるようにリズムを刻むことはなく、美しいメロディのゆらぎで全身を包んでくれます。このアルバムを聴いて、最初に私が思ったように、地味だとかツマンナイとか感じたら、もしかしたらあなたは日常の刺激の強い音楽に毒されているのかもしれません。

 人の趣味や感じ方は千差万別。巨大バジェットのハリウッド大活劇が好きだという人もいれば、性格俳優がいぶし銀の演技を光らせる映画の方が面白いという人もいるように、音楽もその時の気分で上手に”使い分け”ればいいことです。ストレスが溜まったなと思った時、何となく疲れたなと感じる時、オスカールとスクリの『静寂の余韻』を是非ご試聴ください。気持ち良い生活に、ICELANDiaの音楽を!  (小倉悠加)c0003620_22263649.jpgc0003620_13213440.gif


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by icelandia | 2005-02-22 03:07 | Jazz | Comments(1)
ICELANDia、「着うた」で活躍!
いつもこちらのブログにお寄りいただき有り難う御座います。今週はずっと更新できなくてごめんなさい。でも、ひとつニュースがあります。

ICELANDiaが 着うた に登場しました!!!


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ICELANDiaの音楽を着うたでもお楽しみください。
モバイル・コロムビア<http://m.columbia.jp>には携帯でアクセスを。

Excite Music Storeにアップされたもの全てが着うたで揃うわけではありませんが、ICELANDiaの音楽をあなたの身近なところに!!


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by icelandia | 2005-02-17 21:26 | News | Comments(1)
ICELANDiaスキン登場!
 ICELANDiaのスキンが登場しました!豪快な大自然のスキンが3パターン。どのスキンもそれぞれに個性があり、アイスランドの誇り高い大自然をしっかりと伝えています。Exciteさん、有り難う御座居ます!
 2月の現時点ではちょっと寒い感じがしないでもありませんが、これから春、夏に向けて、荒涼とした雰囲気は見た目に涼しく、さわやかな気分を楽しんでいただけることでしょう。みなさん、ぜひお使いください!(小倉悠加)c0003620_22263649.jpgc0003620_13213440.gif
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by icelandia | 2005-02-09 03:01 | News | Comments(2)
親しみやすいメロディ満載:『鏡の中のアイスランド』
c0003620_1501557.jpg今回の『岩浪洋三、アイスランドジャズを語る』は、ヨーエル・パルソンです。
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『鏡の国のアイスランド』ヨーエル・パルソン/エイソール・グンナルソン

アイスランドのジャズにはとてもデュオの演奏が多いのに気づく。それはシンプルな素材でナチュラルな演奏を好む国だからであろうか。そのため、なにか日本の民謡や童謡を聴いているような気分になり、親しみがわいてくるのである。もともと日本や東洋は昔はそれほど複雑なハーモニーが存在したり、好んだりした国ではなかったからだ。その意味ではアイスランドのジャズはなにか日本人の肌に合うところがある。とくに美しい旋律を好む点においても・・・。

このアルバムもじつはデュオであり、若手のテナー・サックス奏者ヨーエル・パルソンと中堅ピアニストエイソール・グンナルソンとの二人によって演奏されている。

テナーのヨーエルは1972年のアイスランド生まれで、9歳でクラリネットを学び、15歳で策すを吹くようになったという。そして自国で音楽教育を受けたあと、92年にアメリカのバークリー音楽に留学し、優秀な成績で94年に卒業している。アメリカで学び、プレイしただけあって、彼のサックス・プレイは技術も優秀だが、音楽的にもインターナショナルなものを持っており、プレイもレベルが高い。今人気のアメリカのテナー、エリック・アレキサンダーと比較しても遜色がない。本アルバムでは、アイスランドのスタンダードというか民族性の強いナチュラルな音楽を演奏しているが、モダン・テナーのジョン・コルトレーンあたりの進歩的なテナー・プレイヤーの演奏も十分消化した上でのプレイであり、随所でモダンなテナーのフレーズも聴かせてくれる。

ヨーエルのテナーは実によく歌っており、表情が豊かで繊細であり、バラードの演奏におけるニュアンスに富むプレイには、とくに心を惹かれるものがある。

このアルバムの原題は『SKUGGSJA』となっているが、”鏡”の意味だそうである。そこで、原題を少し意訳してアイスランドのポピュラー音楽の歴史やアイスランドの人々の生活を反映した音楽ということで、『鏡の国のアイスランド』にしたそうだが、そうすることによって、このアルバムの演奏が想像できるようになった。

アメリカのジャズには、ジャズの素材となるさまざまなスタンダードがあるように、アイスランドにはアイスランドのスタンダードと呼ぶべきスタンダードがあるようだ。そしてどの曲もアイスランドの美しい大自然を反映しているように感じるのは、ぼくだけだろうか。

このアルバムはヨーエルの4枚目に当たるアルバムだそうだが、彼が参加したアルバムは50近くもあるといわれる。またヨーロッパ各国を広く楽旅しており、フランス、ドイツ、英国、ノルウェイ、デンマーク、スエーデン、グリーンランドなどで演奏したことがあり、アメリカは勿論カナダでの演奏経験ももっている。

本作は第4作だが、彼のデビュー盤は『Prim』で、Naxosから世界に向けて発売された。第二弾は『Klif』はギターを加えたカルテットで吹き込まれ、2001年アイスランド音楽賞で、ジャズ・アルバム賞を受賞している。第3作は2002年に『Septett』と題されて発売され、やはりジャズ・アルバム賞を受賞している。このアルバムには師匠のサックス奏者シグルズール・フロサソンも加わっていた。

昨年の彼はサックス、ベース、ドラムスというトリオでジャズ・パンク・グループGramを結成してニュー・サウンドに挑戦した。一方でメゾフォルテのヨーロッパ・ツアーにも参加している。本作『鏡の国のアイスランド』では、このメゾフォルテのピアニスト、エイソール・グンナルソンとの共演であり、息もぴったりと合っている。エイソールのピアノは大変ピアニスティックで、センスのいいリリカルなプレイをみせているのがとても印象的である。ピアニストの”ツボ”をおさえた相の手がみごとであり、ベースやドラムスがなくても、安定した、バランスのいい広がりのある音楽を生み出している。ジャズのフィーリングも豊かだが、クラシックで鍛えたたしかな腕前と格調の高さも魅力だ。
このアルバムは演奏もさることながら、演奏曲の親しみやすさと旋律の美しさに注目したい。

まず一曲目の「カントリーサイド」に驚かされる。まるで日本の歌謡曲のようでもあり、またミッシェル・グランが書いたポップスのようでもあり、メロディは憶えやすくて美しい。なんでもアイスランドの国民的歌手Elly Vilhjalmsのために書かれた曲という。

「ディマリムの歌」はソプラノ・サックスで幻想的に奏でられるが、アイスランドの有名な物語で、子供用の絵本にもなっているという。確かに愛らしい曲だ。

「泣かないで」のちょっともの悲しいメロディも日本人の感性にぴったりの曲だ。心にやさしくひびく曲でもある。テナーの合ったかなひびきに包まれると、ふしぎに心が解放される。旋律はどこか日本の民謡風だ。

「スヴェン・ギー・エングラー」も大自然と調和するサウンドで、ジョー・ザヴィヌルが作曲し、マイルス・デイビスが演奏した「イン・ア・サイレント・ウェイ」とダブって聴こえる。ザヴィヌルの曲はオーストリアの羊飼いのメロディだった。なんでも「スヴェン・ギー・エングラー」はシガーロスの新作『()』の曲だそうだが、余韻の美しい曲で、このアルバムの中でもいちばん感動を覚えた演奏だ。

「シークレット」も同様のきれいなメロディをもったバラード。Datar & Runar Gunnarssonがヒットさせた曲だそうだ。このテナー・デュオにぴったりのフォーク的な佳曲だ。

「水から贈られたバラ」はアイスランドのトラディショナルだそうだが、この国の人気者ビョークのヒットで、Hector Zazouのアルバム『Song from the Cold Sea』で歌っている。ここでヨーエルが吹いている低音楽器はバス・サックスであろうか。エイソールのリリカルなピアノの役割も大きい。

ビョークといえば、「少年ヴィーナス」はビョークのオリジナル。シンプルだが、魅力的なメロディだ。

「共に旅して」はコール・ポーターの「イッツ・オールライト・ウィズ・ミー」をスロー・テンポで演奏したら、こうなるといったメロディだ。

ラストのメガス作曲の「ふたつの星」にしても、どれもアイスランド的メロディというのだろうか、大自然と調和する曲ぞろいで、いずれもアイスランドの人々にとってはなじみの深い曲のようだ。ちょうど、アメリカのミュージシャンがアメリカのスタンダード・ナンバーをジャズ化するように、アイスランドのジャズメンにとっては、このアルバムの曲がスタンダード・ナンバーに当たるのであろう。聴いているうちに、どの曲もみんな好きになってしまった。c0003620_23245028.gif
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  このアルバムはこちらで試聴できます。
 御購入はこちらからどうぞ。
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by icelandia | 2005-02-08 01:59 | Jazz | Comments(1)
速報!アイスランド音楽賞
2005年2月2日、アイスランド音楽賞が発表されました。
アイスランドの新聞の速報で見た情報ですが、残念ながら私はアイスランド語がわからないため、以下は「たぶん」でしかありません。特に最後の2部門は、受賞者から内容を判断したので、間違いを見つけた方はどうぞ遠慮無くご報告ください!

ポップ・アルバム賞
 ムギソン『Mugimama, Is This Monkeymusic?』
ロック・アルバム賞
 ヒャルマール 『Hljodlega af stad』 
ポップ・アーティスト賞
 ブッビ・モルテンズ『Tviburinn』 
男性ヴォーカリスト賞
 ポール・ロシンクランツ
女性ヴォーカリスト賞
 ラグンヘイズール・グロンダル
パフォーマー賞
 カラシ 
シングル賞 
 カラシ『Stun Gun』
 
新人賞
 ヒャルマール 
 
 ロック・アルバム賞を受賞したヒャルマールは、ICELANDiaが既に契約済みで、春頃Excite Music Storeに登場します。また、ICELANDiaアーティストでは、ヨーエル・パルソン/エイソール・グンナルソンの『鏡の国のアイスランド』がジャズ部門の最優秀アルバム賞(だと思う)にノミネート。惜しくも受賞は逃しましたが、同部門で受賞したのはこれからICELANDiaにはアルバム『Havana』で登場するトーマス・エイナルソンのファンク系のプロジェクトでした。また、ヨーエル・パルソン/エイソール・グンナルソン、ギター・イスランシオのビヨルン・ソロドセンは、ジャズ部門での最優秀パフォーマーとしてノミネートされました。
 その他の部門(っぽい)ところでは、映画『氷の国のノイ』のサウンドトラックが、楽曲賞(かなぁ?)ではスローブローが受賞しています。
 ビデオ賞というのがある(っぽい)のですが、ビョークを差し置いてなぜか80年代の女性バンドが受賞(?)。ビョークの名前はいろいろな部門で見られますが、ノミネートのみに終わっています。ビョークが受賞するとあまりにも当たり前になってしまうせいでしょうか。
 実は、まだまだ部門がありますが、アーティスト名も知らないし部門名も理解できないので、たぶんクラシック等かと思われます(あー苦し。汗)。
 さて、今年のグラミー賞はどうなるのでしょうか?(小倉悠加)c0003620_22263649.jpgc0003620_13213440.gif
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by icelandia | 2005-02-03 22:12 | News | Comments(0)
アイスランドのスタン・ゲッツ
今回のブログは、私が大好きなオスカールについてを元スウィング・ジャーナル誌編集長であり、ジャズ評論家として活躍なさっている岩浪洋三氏に語っていただきます。
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「静寂の余韻(アフター・サイレンス)/オスカール・グジョンソン&スクリ・スヴェリルソン」を聴く

テナー・サックスとベース、またはギターというユニークなデュオだが、 『静寂の余韻(アフター・サイレンス)』といったタイトルが示すように、広大で静寂な大地にこだまする美しいサウンドといった印象を受ける。さわやかで、素朴な旋律と温かで豊かなひびきに満ちており、フォーク・ジャズと呼んでもいい。心をなごませてくれるジャズだ。全13曲はいずれもオスカールとスクリによって書かれたオリジナルであり、「ふたりの間で/Okkar a mili」だけが2人の共作になっている。同じ旋律やリズムがくり返し演奏される曲もあり、このアルバムはミニマル・ジャズと呼ばれたりもしているが、ミニマル・ミュージックのように単調ではない。もともとこれらの音楽は家族や友人たちのために書かれたものであり、心にやさしくひびくフレンドリーな音楽になっている。

昨年12月に弟と一緒に来日したオスカール・グジョンソンはストレート型の珍しいテナー・サックスを吹くが、音色は暖かく、表現の豊かなフレーズを奏でるが、実際にライブを聴き、多彩な表現にすっかり魅せられた。日本では尺八とも共演したが、彼は尺八の影響も受けており、時に尺八のように息が漏れるような効果をもたらすマウスピースも使っており、大変個性的でユニークなテナー奏者といえる。ちょっとクールで北欧的な音色をもっていながら、いつもハート・ウォーミングなひびきに裏打ちされているので、心をなごませてくれる。彼の演奏は静寂を尊ぶ日本人の感性にはぴったりくるものがあり、お寺の本堂や石庭などで演奏すれば、一層引き立つように思えるし、どこか武満徹の音楽に通ずるものさえ感じさせる。
じっさい彼は初ソロ・アルバム『FAR』をスナイフェル氷河のふもとにある教会で録音している。

なお、2002年発表したこのアルバム 『静寂の余韻(アフター・サイレンス)』はヨーロッパで高い評価を受け、この年アイスランド音楽賞のジャズ2部門で受賞している。また2003年には弟のジャズ・ぐたりスト、オマール・グジョンソンの初ソロ・アルバム『ヴァルマランド』をプロデュースしているが、日本でみせた弟との共演は息が合っていて、とても楽しい演奏だった。またオスカールはニューヨークのジャズ・プレイヤー、ジム・ブラックがひきいるAlasNoAxisでクリス・スピードの代わりを務めたこともあり、その名声は世界的になりつつあるがそれにふさわしい実力の持主だと思う。
ぼくは時に彼のプレイをアイスランドのスタン・ゲッツと呼びたくなったりっすることがある。いまこれだけ深く、多彩なひびきとサウンドを持つ奏者は世界にも稀だと思う。一度聴くと忘れられなくなる魅力的なプレイだ。

ベースのスクリ・スヴェリルソンはアコースティック・ベースとエレクトリック・ベースの名手であり、ときにギターも弾くし、作曲も得意にしている。1990年にボストンのバークリー音楽院を卒業しており、アラン・ホールズワース、デレク・ベイリー、アート・リンゼイらと共演して、世界的にその名を知られているが、ベースをソロ楽器として縦横に使いこなしており、時にソロ楽器として、時にリズム楽器としての役割を果たしており、このアルバムではオスカールのテナーと堂々と渡り合ってプレイしている。メロディックなプレイとリズミックなプレイの使い分けが見事であり、表現の幅の広さに感心させられる。彼はローリー・アンダーソンや日本の坂本龍一や渡辺香津美とも仕事をしたこともあり、オーソドックスなジャズから新しい音楽まで何でもこなす多彩さがこのアルバムにもよく出ている。ベースのクリスまたオスカール同様に、ここではフォーク・ミュージック的な素朴で親しみやすい旋律をかなででおり心にしみわたる。

また、二人がここで奏でる音楽は深くアイスランドの民謡にも根ざしているように思える。オスカールは来日公演ではアイスランドの国歌までジャズ化してみせたが、アイスランドの音楽家たちは自国愛に満ちているように感じられる。

このアルバムは聴くほどに味わいを増す。どの曲も美しいが、とくに「断絶/Hofnun」はサイモンとガーファンクルの「スカボローフェア」に通じる旋律を感じさせる。  c0003620_23245028.gif
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  このアルバムはこちらで試聴できます。
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by icelandia | 2005-02-01 01:05 | Jazz | Comments(5)
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小倉参加最終!5月13日Iceland Airwavesツアー説明会
小倉悠加がアイスランドに拠点を移す関係で、小倉が参加するツアー説明会の最終は5月13日です。それ以降も説明会はありますが、小倉はビデオ参加等になる可能性が高いです。
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