execitemusic
本レーベルは、Excite Music Store及びモバイルコロムビア上で先行独占展開され、配信される楽曲は、国内で入手が困難な高いクオリティのアイスランド楽曲を幅広いジャンルで集めていきます。
レーベルリリースの第1弾は、ヨーロッパでは名高いアイスランドJAZZを展開、第2弾は、アイスランドPOPS、第3弾は、アイスランドクラブミュージックを展開していく予定です。
小倉悠加
(おぐらゆうか Yuka Ogura)
70年代半ば洋楽に目覚め、単身アメリカへ留学。大学時代から来日アーティストの通訳に従事し、レコード会社勤務を経てフリーに。以来、音楽業界で幅広く活動。カーペンターズの解説の殆どを書いているためカーペンターズ研究家と呼ばれることも。2004年自らアイスランドの音楽を扱うアリヨス・エンタテイメントを設立。ミュージック・ペンクラブ会員。
小倉悠加

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ライブエイドの裏話:'84年の思い出
 いつもICELANDiaブログを読んでいただき、有り難う御座います。
 
 音楽業界人生も長くなると、巡り巡ってくるものだというのは、今回ICELANDiaを設立してしみ〜じみと実感していることですが、そこにまたひとつ、別口の出来事が・・・。
 
 ナニ?ライブ・エイト???あの時はライブ・エイドだったじゃーん。
 あれは忘れもしない84年のこと(?)<--ハテナなんか付けるなら、忘れてる・・・。
 
 その前にもっとさかのぼりますが、私が生まれて初めてアーティストにインタビューしたのは他でもないボブ・ゲルドフで、1970年代後半のことでした。私はまだ高校生で、なのに音楽誌の読者欄に投稿したことがきっかけで、なぜかボブ・ゲルドフのインタビューを頼まれて、仙台まで行った覚えがあります。ブームタウン・ラッツの公演があり、ボブ氏はもちろんリーダー格。彼らの音楽やら何やらは実のところあまり記憶がなく、疲れ切ってタオルを羽織っていたボブだけが思い出されます。その時に彼が発していた「salon revolution」という言葉が印象的で、何についてそう語ったのかはやはり記憶にありませんが、salon revolutionとは机上の空論のことで、サロンで革命についてを語るという、そういうことです。
 その時は、ポーズでそんなことを言っているかと思ったら、Do They Know It's Christmasをまとめあげ、ライブ・エイドを組織して、本当にすごいことをやってくれました。レスペクトです。本当に。
 
 時間は少し経過して、大学を卒業して私がレコード会社に入社したその年、ライブ・エイドという名前のバンドで、「Do They Know it's Christmas」というシングルが出てきました。それが、後の「We are the World」につながっていく、音楽アーティストによる大規模チャリティの始まりでした。
 もちろん「Do They Know〜」のことは、音楽ファンであれば誰でも記憶している出来事だと思いますが、私の場合は、発売元のレコード会社の社員で、最初の最初に、急いで出した対訳は、確か私がやった覚えがあります。
 
 そして、シングルが大ヒットした後、今度はテレビ放送が決定しました。衛星を使った中継など、現在では当たり前ですが、80年代のあの頃としては、衛星の回線をずーーーっと一晩中確保するというのは、かなり至難の業だったことでしょう。そう、ロンドンで行われる大規模コンサートを日本ではオールナイトでフジテレビが放映しました。
 
 なにせ衛星をつないでの生放送で、事前にどのアーティストが何を歌うかなんて、まーーったく情報は入ってきません。たぶん、現場でも同じようなもので、当日か前日、バタバタと決めたのではないでしょうか。それでも、日本のテレビの場合は、少なくともアーティスト名と曲名くらいは字幕で出したい。そこで担ぎ出されたのが、各レコード会社の担当者。
 「徹夜だけど大丈夫?」なーんて言われながら、私は先輩にあたる社員と共にフジのスタジオで一夜を過ごしました。なぜ私が駆り出されたのか、理由はよく覚えていません。エルトン・ジョンが出演予定で、たぶん私がエルトンのファンで、ヒット曲やアルバム曲をかなり多く知っていたというのが理由だったのではと思います。一応その頃、エルトン担当みたいな感じでもあったし・・・。
  
 この番組を放映した局側は、本当になーんにも分かってなかったらしく、または直前にしか分からないらしく、レコード会社の社員は一カ所に集められ、ほとんどカンズメ状態。運良く(?)自社アーティストが早い時間に出演してしまえば、無罪放免で帰宅できた覚えがあります。
 
 次なる出演アーティストがエルトンだと分かると、私はサブ(副調整室)に呼ばれて、番組ディレクターか誰かの横の、レコード会社担当者御用達席(?)に座らされました。エルトン大先生が出てきて、うーむ何の曲かぁ、と息を殺して最初の音に耳を澄ませると・・・、エルトン・ファンであれば超簡単コースの「僕の瞳に小さな太陽」で、一件落着。たぶんこの邦題は、現在某大レコード会社の超重役のディレクター時代のものであり、私がエルトン担当だった頃は、この方の邦題の付け方を真似して、ちょーーっとお茶目なタイトルを付けました。ほとんど懺悔に近い告白ですが、「僕の彼女は冷蔵庫」とか、「エルトンのケンカ大作戦」という大オマヌケなタイトルを付けたのは私です。ファンのみなさま、失礼しました。
 
 それにしても「僕の瞳に小さな太陽」は名曲です。「風の中の火のように/Candle in the Wind」も大好きな曲でしたが(メガ・ヒットする20年以上前の話です)、「僕の瞳に小さな太陽」は格別で、「ユア・ソング」に並び、これほどスゴイ歌詞は見たことがない、というほどバーニー・トーピンの歌詞は優れています。
 話しは少し飛びますが、私は年間多い時で70-80枚のアルバムの対訳をこなしていました。なので、今までに訳したアルバムは500枚は下らないと思います。アルバム500枚で、各8-10曲程度入っていましたから、ざっと見積もっても4-5千曲は訳したことになります。それだけ訳すとどうなるか?個人的な趣味もありますが、やはり素晴らしい歌詞と、ごくフツーの歌詞の違いが見えてきます。
 それで、私が未だに一番スゴイ!と思う作詞家がバーニー・トーピンなのです。何たってピカ一でしょう。英語は結論が先に来るとはいえ、彼の歌詞は、読み進まないと結末が分からない。これが、本当にすごい!特にこの「僕の瞳に~」は、まず、「I can' t light」でしょう。で、歌もここで一呼吸するから、聴いている方は「え?何を照らせないの?」でしょう。次に、「no more of your」なので、「あなたの何かをこれ以上照らせないのね、それって何?」と思っていると、おもむろに「darkness」と来る。うっひゃ〜〜、どっひゃあ〜〜。それで、darknessって何よ?闇の部分?暗い影?秘密?そんな比喩がdarknessというひとつの言葉にたくさん詰まっていて、その上に、「light」と「darkness」という対比まできれいに揃っていて、またその次の詩には、「black and white」というのまで入っていて、もうただひれ伏すばかりです。
 バーニー・トーピンの歌詞にはこういうのがたくさんありますが、私は特にこの曲が好きだし、歌詞は練ったのか、単にこういう風に出てくるのかわからないけど、とにかく誰もこんな歌詞書かないよぉというほど特徴的な歌詞を書く人です。一種の職人芸ですね。そこにエルトン節と、あのメロディなので、バーニー/エルトンのコンビは、もっともっとレノン/マッカートニーのように語られるべきコンビかと思います。
 オマケで、その他に好きな作詞作曲家を言えば、ジミー・ウエッブでしょうかぁ。情景描写が繊細で好きです。私もご多分に漏れずAOR系大好きでした。今でも好きだけど。
 
  おっと、ライブ・エイドの話でした。失礼。ライブ8が開催されるという話を耳にして、そーいえば、そういう時代もあったっけと、思い出したのであります。(小倉悠加)c0003620_22263649.jpgc0003620_13213440.gifc0003620_20325550.jpg
 

 
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by icelandia | 2005-07-01 22:08 | Comments(1)
Commented by たのべえ at 2005-07-03 00:42 x
いや〜、詞ひとつ訳すにも、いろいろと大変なんですね〜!
500枚もあったとですか?!
家の中かき回せば、また何か小倉さん訳の出てくるかも…。
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