アイスランド・エアウエイブス(3) フォーク、ロック、ネオ・クラシックのテンコ盛りでフェス初日ライブ |
2016年の福袋を絶賛制作中。音楽に関係のないアイスランド・ファンも増えているので、小物を充実させる予定ですが、もちろん音楽が中心なので、音楽もたっぷりです!販売は早くて1月6日かも。去年は7日だったようです。5日を目差したいんですけどね・・・。 さて、前回のブログの続きです。フェス一日目の後半。やっとここからライブ開始です。いつも素敵な写真をご提供いただいているシバノ・ジョシアさんと私の行動が若干異なるので、私のスナップとシバノさんの写真を取り混ぜて今回はお送りします。 まずは早朝ライブのご紹介。私はツアーご参加者の会場下見案内に出る関係で行かなかった、老人ホームライブ!マジです!それも、ご高齢者の注意持続時間を考慮してか、15分間のごく短いギグ。シバノさんがその様子を撮影してくださいました。 最初にお年寄りでも安心して受けそうなSvavar Knuntur。私も大好きなシンガーソングライターで、暖かい歌声と楽しいトークが特徴。あれ、よく見ると前の方は小さい子が座ってますね。これは楽しそう。実際に手拍子ありでノリノリだったとか。 こちらは注目の新人Axel Flovent君。高齢者から見ると孫の世代ですね。彼の歌声も穏やかなので、きっとみなさん楽しんだことでしょう。 ここからが実際には前回のブログの続きになります。シンドリやオルヴァルに会った後に駆けつけたのが、毎年絶対に見る私の定番のFor a Minor Reflection。ルックスもいいし、いつもながらの轟音も快調。この4人が揃うと本当にかっこいいよねぇ。エンタメなので、やっぱり見た目も大事。音ばっかよくても、これがどーしょーもないルックスだと、毎年「絶対に見る!」という気合いが入らない・・・。 折角各人撮していただいたので、スペシャルで各人をご紹介。ギターの担当はシガーロスのゲオルグの弟のキャルタン。名前が同じでややこしいけど、キャルタン(スヴェインソン)が抜けた後にスペシャル・サポート・メンバーとしてシガーロスのツアーに加わっている人。シガーロスのツアーで鍛えられた成果はアリだと思った。演奏が大胆でメリハリがあるし、繊細を要するところはちゃんとそうしてる。音色も考えて作られてるし。 こちらはエルヴァル。目立たないけどしっかりとリズムを支える彼のベースがあってこそのこのグループ。イケメン集団の中では地味に見えてしまうけれど、全然悪くないルックス。 小柄だけどピリリとパンチの効いたドラミングを聴かせるのがアンドリ。見てるだけでカッコよくてほれぼれ。 少しおじさんぽくなったのは、髪を刈り上げにしたせい。少し髪が長いと女性のようにきゃしゃで可愛いグッフィ。今年も相変わらずかっこよく、私は満足です。書いてることがルックスばかりですが、音楽はモチロンかっこよく、そうでもなければ、フェス中のド忙しい時に時間を割く気はしない。 新曲もあってよかった。新譜が待ち遠しい。けれど、まだ彼らのことを知らない方は、ぜひアルバムをお聴きください。シガーロス系が好きであれば、まずはツボです。 そしてシバノさんは、再オープンしたNASA会場で、Oyamaのヴォーカルであるユリアと、Sudden Weather ChangeやNoloなどで活躍するサウンドメーカーLojiとのプロジェクトであるWESENを撮影してきてくれました。 ユリアだけ見てるとOyamaと勘違いしそう。 私はといえば、数日前インタビューもして、食事会にも出てくれたMr. Sillaことムームのシッラの、アルバム・リリース後の記念すべきライブを12Tonarで鑑賞。米ローリング・ストーン誌の編集長も私の目の前で見ていて、どうやら同じような感想に至っていたらしい。 シッラのライブは情感にあふれ、本当に感動的だった。若干彼女の私生活などを知っていると、たぶん涙が止まらなかったことだろうと思う。正直別離の辛い思いや葛藤を歌う曲は、私も涙した。 彼女のニュー・アルバム『Mr. Silla』は抑えた演奏で美しく、出色の出来だと思うけれど、ライブはその何倍も感動的で、金縛り状態だったほど感動した。有り難うシッラ。素晴らしい歌声だった。 引き続き、スタジオ・ツアーでスペシャル・ライブをやってくれたMyrra Rosのバンド・ヴァージョンを12Tonarで鑑賞。これまたアイスランド的なノイズとネオフォークっぽい演奏と歌が魅力でした。やっぱりバンドが居た方が音に奥行きが出ていいなぁ。 アイスランド・エアウエイブスは時間と場所で効率よくライブを見て回りたいところ。他の会場で気になるアーティストはいたけれど、移動時間30秒だったので、Mengiに移ってベッドルーム・コミュニティ・レーベル大推薦のジョディ・ランドウをしっかりと干渉。ヴェルゲイル親分ももちろん居たし、知り合いに沢山会えたのでそれもよかった。 ジョディは声や音の重ね方がいかにもベッドルーム・コミュニティらしく凝った作りでよかった。ジョディの歌声もボーイソプラノに近く、とても澄んだ声で、レイヤーにすると更にその美しさが際立ってよかった。 そしてDJかわいこちゃんがバンドで演奏するというので好奇心に負けて見に行ったところ、まさにあの高音のよく伸びる声でパンクしてた!DJとはまた違った可愛さがあって全然オッケー。バンド名はSkelkur i bringu。 それにしても何をやらせても可愛いよなぁ。絶対に日本でも受けると思うけどなぁ。 シバノさんは私が注目しているMani Orrasson というすごく若い(たぶんまだ十代)のシンガーを撮ってきてくれました。最新アルバムの『Repeating Patterns』が話題。 次に同じ会場に登場したのが、朝、老人ホームでもライブをやったAxel Flovent。あと数年かかるとは思うけど、私は彼は絶対に国際的に活躍するようになると信じています。少なくとも日本ではそこそこ受ける。至極分かりやすく平たく言えば、Sin Fangをもっとフォーク寄りにしたような感じ。おじさんがアウスゲイル。血は争えない。 私は一瞬ホテルに戻ろうとしていて、そのついでに遅ればせながらNASAに入り、BorkoとFuturegrapherのコラボであるRoyalを一瞬だけ見る。というか、再オープンしたNASAが見たかった。一歩足を踏み入れて、ステージで音楽をやっているのを感じたトタン、涙しました。よくぞまたここがオープンしてくれた。現在のレイキャヴィク、ホテル建設ブームで、この会場も取り壊してホテルにするという計画があり、文化関係者は大反対。もちろん私も、ホテル建設反対に署名した口でした。 とにかくNASAが無事にオープンしてよかった。私が入って2曲ほどでRoyalのライブは終わってしまったため、ほとんど普通にBorkoを聴いてるくらいの感想しかなかった。すいません。 少しだけホテルで息をついてからHarpaへ移動。夏に散々見たとはいえ、アイスランド・エアウエイブスでの受け具合もしりたくて、人気のAmabadamaへ。夏に見た時とさほど変わらず、相変わらず至極楽しいライブを展開してました。レゲエというか、リラックスして楽しく聴けるラップ、ヴォーカル、レゲエといった感じ。フロントの女性2人が素敵なので、余計に見ていて楽しい。 一度Harpaに入ってしまうと、その中に会場が3-4箇所あるので、もうハルパ内に留まるしかない。次は大好きなArstidirを見る。ハーモニーの美しさも、ギターの繊細さも、バイオリンの音程も艶も、何もかもツーランクくらいアップしていて、うっとり。 数曲チラ見して、クオリティチェックして下の階に移ろうと思っていたら大間違い。やっぱり最後まで見ちゃった。素晴らしかった。オーラブル・アルナルズとはまた別の路線での、クラシカルな響きが厚いハーモニーにマッチして、とても素晴らしい。これまた大好き。 この日最後に見に行ったのはNordic Affect。フェス前にMengiでホグニとの共演を見ていたため、数曲重なっていたけれど、ここでしか演奏しなかったものもあってよかった。こちらはネオ・クラシックとでもいうのでしょうか。クラシック的な楽器を使い、従来のクラシックには無いアプローチの仕方なので、実験的で意欲的。生粋のロック・ポップ・ファン向けではないけれど、ベッドルーム・コミュニティあたりの音が好きな人には問題なく推薦できる。 こうやって書いていると、「もう欲張って見るのはやめた!」とか言いつつ、効率良く回る方法を知ってるだけに、やはり効率良く詰め込んで回った感じがアリアリ。そしてここでシンデレラ・タイム。 だけど、帰り道なのでNASAに寄り、Retro Stefsonの安定のポップ感を2-3曲楽しんでホテルに帰った第一日目のフェス・ライブでした。 たぶん10組くらい見てるよね。実は半分程度に減らしてじっくり見たいと思ってるのですが、なかなか・・・(次回に続く)(小倉悠加/ Yuka Ogura) 間もなく福袋販売開始!↓ |
by ICELANDia
| 2016-01-04 11:36
| 現地滞在レポート
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Tracked
from dezire_photo..
at 2016-01-05 10:38