| 火口近くの観察丘よ、さようなら |
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前回、火山見学が中毒になってると書いた。火口からマグマを勢いよく吹き上げる姿は、形容しがたく圧倒的なものだし、そのマグマが黒く固まりながらも前進する様子も興味深い。 普段であうことのできない驚きに満ちているのが火山噴火現場。そして、比較的安全ということも手伝って、何度も足を運んできた。 6月も近づき、火口に近づける山への道が溶岩で閉ざされそうだというニュースが入ってきた。ここが閉ざされると、後はヘリコプターで飛んでくるか、または遠くから眺めるしかない。うーん、それは残念。ということで、「観察者の丘」と呼ばれる場所へお別れに行ってきた。 ![]() 見ての通りこの場所が閉ざされると観察丘に到達することができなくなる。この数日前、溶岩がここまで前進した。このニュースを受けて、これは閉ざされる前にもう一度行かなくちゃと思った次第だった。 この丘には本当に楽しませてもらった。幾度足を運んだろうか。雄大で圧倒的な噴火の姿をたっぷりと楽しませてもらった。それもこれが最後になりそうだ。iPhoneでこれだけ写真が撮れるのも最後だろう。 ![]() ![]() みんなと一緒に楽しく穏やかに火山を向き合える場所。誰と話をする訳ではないが、他の人が存在していることがとても嬉しい。以心伝心ということでもなく、なとなくみんな同じ気持ちでいるのがわかる不思議な場所でもあった。変に騒ぐ輩もいないし、圧倒的な存在を目の前にして、心落ち着くのだった。 ![]() ここが閉ざされた後の観察ポイントとなるのが上の写真。火口の前に見えるのが、観察丘。けれど、溶岩の動きが早く、このポイントも閉ざされてしまった・・・。溶岩の動きは思ったよりも早い!というか、量が圧倒的らしい。(小倉悠加 / Yuka Ogura) アイスランドの日常をお届けする小倉悠加のSNS Twitter |
by ICELANDia
| 2021-06-05 20:55
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