ホットすぎる出来事:火と熱湯で痛手を受けたアイスランド |
うわぁ、ショック! 2007年4月18日、近年で最も大きな火災がレイキャヴィーク市の中心部で発生しました。音楽が好きでAirwavesのフェスを見に行ったことのある人は特によく分かると思いますが、Airwaves開催中に事務局の窓口となっていたHeressoのすぐ横にあるクラブのPravdaがひどいダメージを受けました。 ![]() このキオスクを含めた両隣が激しく燃え、 特にここはレイキャヴィーク市内で最も古い建造物がいくつかあるため、市民は大きなショックを受けているようです。 ![]() また、キオスクに隣接するもう一方の建造物も1852年築であり、どちらの建造物も、この地域の景観に大きく寄与していたため、出来る限り迅速に、元通りに再建築すると既に市長が明言しています。 アイスランド最大の音楽フェスティバル、Airwavesの期間中に窓口となるHeressoは、Pravdaの隣ですが、何とかひどい事態は避けられたようです。 当局は、キオスクに隣接する建物への火のまわりがあまりにも早かったため、設置してあった防火壁が不十分であったのかを調査中。調査結果によっては、アイスランドの消防法が変更されるかもしれません。消火活動方法自体が再考を迫られることも。 今回の火災は、経済的ダメージのみならず、文化的資産を失うことになりました。レイキャヴィークの中心街では、このような歴史的価値のある建造物が数多く使用されているため、この火災は様々な側面で今後の市民生活に影響を及ぼすことになるかもしれません。 ![]() それでも、Pravdaの隣にあるHeressoがひどくダメージを受けなかったのは幸いです。HeressoはAirwaves開催期間中の事務局であり、かなり以前からWiFiが完備されていたこともあり、愛用のPowerBookを持ち込んでは、日本にメールを送ったりということをしていました。店内に奥行きがあり、お茶も食事も気軽に出来て、PC持参で長居できる場所です。あぁ、この店が壊滅的にならなくて本当によかった。それでもたぶん、消火活動の関係で水浸しにはなっていることでしょう。 あと、不幸中の幸いは、火事現場が交通の良い場所にあり、前の道も割合広く、すぐ斜迎えにオープンスペースがあったので、大型車が難なく入れたこと。場所をもう少し詳しく説明すれば、映画『ロック・イン・レイキャヴィーク』の最後に、屋外ライブをやるシーンがあります。屋外ライブ会場になった場所が、火元の正面です。 この火事での人的被害はなく、煙による健康被害を考え、付近の住民は全員速やかに別の場所に移されています。火事のために職を失うことになるのが約100名。近隣の商業施設の再開には少し時間がかかりそうです。 アイスランドの国営放送ニュースで、火事関係の映像を見ることができます(アイスランド語)。 http://dagskra.ruv.is/streaming/?file=4338277/0 ![]() ![]() 4月18日の水曜日は、火と温水でひどく熱い一日を送ったレイキャヴィークのようでした。これを教訓に、今後このようなことが無いことを切に願います。 (小倉悠加) ![]() ヒット路線に疲れたならアイスランド音楽を!↓バナーをクリック! ![]() |
by icelandia
| 2007-04-21 21:42
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