レイキャヴィーク火災:建造物は再建されても音楽シーンへの影響は必至 |
いつもICELANDiaのブログにお寄りいただき有り難う御座います。 あまりにもローカルな話なので、mixiの日記程度でやめておくべきかと思いましたが、私の中でものすごく気になるので、書かずにいられない。ほとんど独り言モードで失礼します。 水曜日(4月18日)に起こった火災の火元は、当初、キオスクの天井近くの明かり(電灯)が原因と言われていましたが、どーやらそうでもないかもしれない、と。アイスランドは先進国なのでその調査能力を疑ってはいけないとはいえ、人口密度がメチャ高い日本の方がこういった関係の消火も、調査も得意かと思うと歯がゆい。国際支援を必用しない物事ですが、アイスランドの消防の対応を見ていると、「おいおい、火元も特定できないのか」と言いたくなるのは私だけでしょうか。消火のために屋根を壊したので、それが火元を特定する妨げになっているというのは、理解出来なくもありませんが・・・。 ![]() 現地の音楽関係者に聞いたところ、今回の火事で焼けた物件はすべてレイキャヴィーク市が買い取り、出来る限り忠実に、また速やかに再建する予定。Pravdaはクラブでしたが、再建後にそこがクラブになるとは限らないということも。 ここのところアイスランド音楽シーンは御難続きで、ローカル・バンドが手作りでいくつものスタジオを仕立てたKlink & Bankが消え(これが地元バンドの大きな痛手になっていると未だ言われます。この話も、ホントはどこかで書きたいんだけど・・・)、名門と言われたGrand Rokkがスポーツ・バーになり、あれだけ多くのアーティストをホストしていたGaukurinnも破産で消え、今年のAirwavesはどうなるんだろう? アイスランド最大の音楽フェスであり、近年は欧米の音楽メディアがこぞってやってくるほど大規模になったAirwaves。フェスのこのページを見ればわかるけど、メイン会場だった半分が何らかの理由で消えてしまった。別の場所が無いことはないけど、こんな風に地理的にゴソっと固まって位置していないし、音響という点でも他の場所がどうなのか・・・。いい感じの新しいヴェニューが出現することを切に祈っています。 今年のAirwavesはきっと、去年オフ・ヴェニューだったいくつかの会場がメイン会場になるのでしょうけれど、でも、Sirkusなんて絶対にメインにはなりたくないって言い張りそうだし。Smekkleysaも12Tonarもクラブじゃなくて音楽ショップなので、本格的なギグは無理。Hljomalindも bar11も狭すぎるし、Kaffibarinnもそうだし・・・・。 日本人の私が頭を悩ませても何の意味もありませんが、とにかく、せっかく盛り上がっている音楽シーンなので、何とかその火を絶やさないでほしいし、たぶん彼らはこんな逆境だからこそ、一致団結してがんばるのだろう、という勝手な期待も。 火事の被害に遭った方々には心からお見舞い申し上げます。こんな遠くに住んでいてもショックなので、市民はどんなにショックでしょうか。とにかく、早くいろいろなことにメドがつくことを心から願っています。(小倉悠加) ![]() アイスランドの音楽ばかり満載!↓バナーをクリック! ![]() ■
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by icelandia
| 2007-04-24 03:17
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