| スクリーミング・マスターピース特集その2:お台場で堪能するヨハン・ヨハンソン |
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今回のICELANDiaのブログも、お約束通り映画『スクリーミング・マスターピース』のサウンドトラックの特別解説編です。 ■ショップ特別企画:スクリーミング・マスターピース特集はこちら↓ http://icelandia.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=210865&csid=0 映画『スクリーミング・マスターピース』サウンドトラック 7月4日ボーナス・ディスク付日本版リリース! ICELANDiaショップで好評発売中。 ♪送料無料&ちょっと得した感じがしそうな特典まだあり! ++++++++++++++ ★★『スクリーミング・マスターピース』サウンドトラック特別解説#2★★ 1.「A ferd til Breidafjardar」 by Steindor Andersen & Sigur Ros 以前のブログでお読みください。こちらです。 2.「All is Full of Love」 by Bjork この曲はライヴ・ヴァージョン。私はビョーク・マニアではないのでよく分かりませんが、ざっと調べたところ、このラヴァージョンはこのアルバムだけの収録のようです(←この情報が間違っていましたら、ぜひご指摘ください)。 ビョークもシガーロスもそうですが、こうして国際的に大活躍するアイスランドのバンドは、アイスランド国内で爆発的に人気があるかといえばそうではなく、観光客が購入していくのでCDショップに彼らのアルバムが置いてありますが、国内ではなんか・・・、例えばシュガーキューブスにしても、なぜ諸外国であれだけ受けるのか国内では理解し難かったというのが事実。 日本において、たとえば浜崎あゆや倖田來未がピカ一に人気があっても、諸外国では「誰それ?」ですよね。でも、坂本龍一氏の名前は世界的に知られている。ビョークやシガーロスは、そういう意味で坂本龍一系です。 あまりにも基本的なことですが、ビョークはアイスランドが誇る世界的な大アーティストで、オリンピックの開会式で歌うような巨大な存在の歌姫です。抜群の歌唱力に何色にも塗り分けられる特徴的な声質を駆使し、自分に合ったアーティストを見つけてコラボして、ビジュアルもサウンドも、コンセプトも常に時代の最先端を歩むことにかけては天才的。特に近年はパートナーのマシュー・バーニーも芸術家であることから、一段と感性が研ぎ澄まされて「美」の領域に入りすぎたためか(?)、最新アルバムの『Volta』ではちょっとハメを外したというか、ハチャメチャ感覚が戻った感じ。 映画の中では、この「All is Full of Love」に加えて「Pluto」のライブが圧巻。とにかくこの人はスゴイ! 3.「#8 a.k.a. Popplagid」 by Sigur Ros 1曲目に続きシガーロスの曲。アルバム『()』(←これではタイトルが読めないため、「カッコ、カッコ閉じ」とか仕方なく読んでます)収録曲。このアルバムは、アルバム・タイトルがよくわからないだけでなく、曲名も基本的にありません。曲名がないので、8曲目ということで、この曲のタイトルは「#8(ナンバー・エイト)」あとは英語の問題で、「a.k.a」とは「as known as(〜としても知られる)」ということ。 「#8 a.k.a. Popplagid」とは、「8曲目またはPopplagidと呼ばれる」という意味。PopplagidはHopping into puddlesだそうなので、「水たまりの中にポチャンと飛び込む」といった感じなのでしょう。 4.「Odie et Amo」 by Johann Johannsson 映画の中で、レイキャヴィークの丘の上に立つ教会、ハトグリムスキルキャの中でライブを行っているのがこのヨハン・ヨハンソンです。このライブは忘れもしない2003年10月17日のことでした。数日前にヨハンと偶然レイキャヴィークの街中で会い、この教会コンサートのポスターをあちこちのクラブに貼りに行くというので、いっしょに夜な夜な街を歩いた覚えがあります。自分が現場に居たので個人的にとても思い出深いシーンです。 「Odi et Amo」はアルバム『Englaborn』に収録されている作品で、もともとは劇場劇用音楽として作曲したもので、その内容がひどく暴力的、破壊的であったため、音楽はとびきり美しくしようと思って作ったのがこの『Englaborn(angel children)』。このアルバムのオープニング曲は、古代ローマの詩人カルトゥスカ Catullus が書いた有名な詩「われ憎み、かつ愛す」の一節で、ヨハンはラテン語の歌詞を使いたいと思ったところ、学生時代に学んだこの歌詞を思い出し、それが音楽にも内容にもぴったりはまったということです。 ------- わたしは憎み、かつ愛す どうしてそんなことができるのか 君はたぶん聞くつもりだろう わたしにもわからない ただそういう気持ちになるのを感じ、苦しむのだ -------- ヨハン・ヨハンソンはこの後、何枚も素晴らしソロ・アルバムをリリースしています。そこらへんは、まとめてこちらからご覧ください。 そしてな〜〜んと、2007年7月10日、11日は、東京でヨハンの初ソロ・コンサートがあります!! 第23回<東京の夏>音楽祭2007 島へ−海を渡る音 火と氷の島 アイスランド>ヨハン・ヨハンソンの世界 【日時】7月10日(火)、11日(水)19:00 【会場】日本科学未来館 シンボルゾーン このライブは音楽だけではなく、「霧のアーティスト」の中谷芙二子さんによる霧環境が作りだされることも大注目!先日、現地で霧の発生のテストを行ったところ、とても幻想的で感動的だったと主催者側から伝え聞いています。ここにヨハンの音楽が入ったら・・・・と思うと、鳥肌ものです。 アーティスト本人からも「素晴らしい会場で東京で初ソロを披露出来ることを、とても嬉しく思っている」とメールが入ってきました。 映画『スクリーミング・マスターピース』を見て、ヨハンを生で聴いて、その後にでも思い出にひたりながらサントラを聴いて、『日本x氷国』(7月19日渋谷)のイベント(http://hlemmur.exblog.jp/5640624)でアイスランド料理を食べて、今年の夏はアイスランド三昧で暑さを吹き飛ばしてください!(小倉悠加) ![]() アイスランドの音楽でこの夏をクールに!↓バナーをクリック!
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by icelandia
| 2007-07-05 10:16
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Comments(2)
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こんばんわ!初めまして!
ずいぶん前から遊びにきてはいたものの、これが初の書きこみです!
明日ヨハンのライブに行ってきます!!!小倉さんのレポを読んで彼のソロライブに行きたいと思っていました。でも日本じゃ見れないだろうな~アイスランドは遠いしな~と諦めていた矢先にライブ実現!本当嬉しいです。ありがとう!!
ずいぶん前から遊びにきてはいたものの、これが初の書きこみです!
明日ヨハンのライブに行ってきます!!!小倉さんのレポを読んで彼のソロライブに行きたいと思っていました。でも日本じゃ見れないだろうな~アイスランドは遠いしな~と諦めていた矢先にライブ実現!本当嬉しいです。ありがとう!!
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初コメントを有り難う御座います!私も間に合えば明日行く予定です。見かけたら声をかけてくださいね!今日も素敵なライブでした。でも、弦が一本だと少し寂しい感じがしたのは、私の先入観でしょうか。







