ビョークもシガーロスも懸念:アルミ精錬が外貨獲得率で漁業を抜くアイスランド |
いつも ICELANDiaブログにお立ち寄りいただき有り難う御座います。 ソトコト取材裏話は続きますが、ここですごーく気になるニュースが入ってきたので、そちらを優先します。 2008年のアルミの輸出高が、長年アイスランドの外貨獲得ナンバーワンであった漁業を追い抜く気配! これは一大事です!!だって、ずーっとずっと、漁業が外貨獲得率の第一位で、最近こそ観光収入やらアルミ輸出が台頭してきたとはいえ、それでも漁業が外貨獲得率の約70%を占めていたのに、いきなりそれをアルミの輸出高が追い抜く?!これは、スゴイというのか、ちょっと考えるべきというのか、正直あまり喜べないです。 一応は理解しているつもりです。国民生活の安定には外貨を欠かすことができず、温暖化により漁業も頼りにならなくなり、カイリ問題もまたいつ出てくるかわからず、そんな時に資源のないアイスランドが頼れるのはクリーン・エネルギーによる安い電力から生み出されるアルミの精錬であり・・・・という図式は。 でも、漁業を抜くというのは、どうもちょっと心にズキンときます。アイスランドの電力は、総電力の半分以上をアルミの精錬に既に使われていて、もっともっと、もっとも〜〜っとそれを増やすのが果たしていいことなのだろうか?? 重油を燃やして途上国でアルミを精錬するより、クリーン・エネルギーでアルミを作った方が、地球規模で見てもキレイでしょう、という言い方も分かります。でも、でも、でも〜〜〜。 2008年のアルミの輸出は21億ドルを見こんでいるそうで、これは去年の倍。一方、漁業関係の輸出高は16億ドルなので、今年の外貨獲得率はアルミが45%、漁業が36%となり、アイスランドの外貨獲得図式がガラリと変わってしまうようです。 アルミ精錬工場は自然破壊です。別の見方をすれば自然の有効利用とも言えるのかもしれません。日本国民の私があれこれ言うべき物事でもありませんが、近年アイスランドの政府は理解しがたいほど多くのアルミ工場を認可し、誘致しているように見えなくもありません。 6月28日、ビョークとシガーロスが揃ってレイキャヴィクでコンサートを催し、この状況を見直すことを促したいとしています。彼らも頭ごなしに反対するわけではなく、ペースが早すぎないか、もっと考えてもいいのでは、というきっかけを作りたいということです。(小倉悠加 / Yuka Ogura) Aluminum export income is expected to exceed that of fish in 2008! Oh boy, where are you going, Iceland? As I am not an Icelandic citizen, I really do not have any right to say about it, but it sounds like Iceland is running too fast. Cheap clean energy is good for the world, probably. It must be better to smelt in Iceland than doing it in such countries where they burn oil. And I understand Iceland needs something else other than fish to earn foreign currencies, but..... Again, it looks like Iceland is moving a bit too fast. I hope Bjork and Sigur Ros can raise awareness on these issues by giving a free concert on June 28, 2008 . Yuka. 音楽で楽しみ、心に潤いを与えませんか?↓ 2011年もアイスランド・エアウエイブス・ツアー!↓ 溶岩ジュエリーはロハス・デザイン大賞最終ノミネート作品! こちらで購入できます↓ |
by icelandia
| 2008-06-13 22:12
| News
|
Trackback
|
Comments(0)
|