ブログでの御案内が遅くなってしまいましたがーー
ICELANDiaTV 第6回 ぜひご視聴ください!
http://www.ustream.tv/recorded/110571920
この回の特徴は、音楽の原盤権所有者から許可をいただき、今までUstreamではご紹介できなかった音源を番組内でかけています!
アイスランド・エアウエイブスのレポート等もありますので、ぜひご覧くださいね!
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ということで、またまたエアウエイブスのレポートです。前回分はこちら
アイスランド・エアウエイブス3日目(後半)
久々のムギソン、目玉のFor a Minor Reflection、
オマケのハフディスもみーんなステキ!
20:50〜 Mugison (Idno) 久しぶりのムギソン!彼がエアウエイブスに出演しなくなって何年になるのか・・・・。国内外での評価も高く、人気者の彼がこのフェスに出演しなくなったのは、ムームやアパラットも同じですが、音楽業界の政治的なことが絡んでいたと言われます。
今年はそんなアーティストが続々とフェス復活し、ムギソンもそのひとり。数年間彼の正式ライブを見ていなかったので、さてどんな感じになったやら。
それほど大きく変わったことはありませんでしたが、何やらいろいろな電子楽器がくっつけてあるムギインスゥルメントというのを持ち出し、デビュー当初のワンマン・バンドに立ち返るコンセプト。無骨ながら暖かな歌声が相変わらず心にしみます。次にバック・バンド3名が加わり、オーソドックスなバンド編成で、ロックでもバラッドでもいけるムギソン節をたっぷりと聞かせてくれました。
そして最後に可愛らしい女性が10名ほど登場。やさしい女性コーラスが少々無骨な彼の歌声を包みこむような感じで、とてもいい雰囲気。拍手。
エアウエイブス登場が久々だったこともあり、超満杯の会場からは大拍手が飛起こり、アンコールの声も。「それじゃ一分だけの短い曲を」といってギターをアンプに繋ごうとしたものの、会場のスタッフ側からアンコールは一切無しという規定をクギ指されて、あっけなくお仕舞い。
ムギ好きの私としては残念でしたが、それでも彼のフェス復活はうれしいし、イズノという小規模な会場でやってくれたことも、大歓迎でした。
21:40〜 Lara Runars (Idno) ラウラは初日に見ているので、状況が許せばNasaのBloodgroupか、RingのDiktaを見に来たかったけれど、この時点でこの場所を離れると、次のFor a Minor Reflectionの時にステージ前のいい場所をキープできなくなるためとどまることに。
22:30〜 For a Minor Reflection (Idno) 今日の目玉はFor a Minor Reflection! やったぁ。今年もまたイズノで彼らの演奏が見られる!彼らの噂は数年前から聞いていたものの、去年は最後の数曲だけしか見られなかったし、今年はフルに絶対に見る!と意気込んでいたグループです。
私が意気込んでいたせいもあるのか、日本からのお客さまが前にドーンを陣取っていました。後日彼らのマネージャーと話をした時、私たちがすごく目立っていて、遠い日本から熱心に見に来てくれて、メンバー一同すごく感激していたそう。
ショップに置いてあるサイン入りのアルバムも、この時に楽屋でしてもらったものなのです。
For a Minor Reflection 『Holdum I Att Ao Oreiou』
http://icelandia.shop-pro.jp/?pid=23477811
これ、 残り数枚なので、希望者は早めにどうぞ。
FaMRはシガーロスをもっとハードにした感じで、やはりアイスランドらしい荒涼とした感じがよく出ているのです。彼らもアイスランドのイメージを大切にしようとしているらしく、バックにはアイスランドの自然のコラージュがあれこれ映し出されます。
ヴォーカル無しのインストゥルメンタルのみで、よく考えるとインストだけのロック・グループって数少ないのでは?ヴォーカルがいればメリハリをつけやすいけれど、インストだけのライブは、かなりの実力と個性を必要とすることでしょう。
静かな導入から、ギターで激しく盛り上がるところは正直言ってシガーロスとちょっとばかり似すぎている感じがしないこともないけど、FaMRはもちろんシガロスとは違った経緯でバンドを組んでいて、実はかなりの間ピンク・フロイドのカバー・バンドだったという(なぜピンク・フロイドかといえば、ヴォーカリストがいなくても大丈夫なナンバーだったからという理由だそう)。
途中、ギター二人がピアノの連弾を披露するお茶目でポップな展開もあり、なかなか楽しい。みんなまだハタチそこそこだしね。すごくいいバンドに成長していって欲しいと、心から願っているのです。ハイ、私、単純にファンです。というか、ほとんど母親の気分(笑)。
去年よりも確実に成長したFaMR。プロとして着実に歩んでほしいと心から願わずにいられません。息子たちをよろしく(笑)。
23:20〜 Angel Deradoorian (Tjarnarbio) ちょうどマルゲイル&シンフォーニー・オーケストラの時間だと思ってチャルナルビオへ行くと、まだその前のアメリカからのシンガーソングライターがやっていた。
エンジェルという名前にしてはデヴリッシュな声で(マジ!)、曲間のスピーチがどーも皮肉っぽくシニカルで、歌ってる内容もそんな印象で、軽い心で楽しみたい私としては少しばかり重くて困った。そういう気分の時ならいいのかもしれないけど、かわいい息子達を見た後に、これか・・・・。
そしてなぜか理由はわからないけれど、彼女よりもImogen Heapを見たかったと唐突に思った。
23:40〜 Margeir & The Symphony Orchestra (Tjarnarbio) ということで、DJマルゲイルとシンフォニー・オーケストラです。マルゲールとオーケストラの組み合わせは、サミュエル・サミュエルソンが指揮者で2008年に一度行われていました。あれはすごくよかった。
サミーは自身のビッグ・バンドやファンク・バンドも持っていますが、シガーロスのバックでブラスを吹いたり、ということも。2008年はレイキャヴィク交響楽団のストリングス隊を迎え、GusGusのシンガーであるDaniel Agustがヴォーカルで、GusGusの「Moss」という曲を延々1時間近く演奏したのでした。これが素晴らしかった。未だに鮮明に覚えているほどで。だから、マルゲイル&オケが非常に見たかった。
なるほど、今回はバイオリンだけではなく、チェロやコントラバスも入れて、音色に幅を持たせた、と。前回はGusGusだったけれど、今回は何の曲だったのだろう?シャカシャカしたクラブ系のリズムに乗せての演奏でした。
基本的に息をつきながらリラックスして聴こうと思ったので、ゆったり座ってまったりしながら聴けたのは有り難い。それにしてもこの会場、地図に載っていないこともあり、人が少ないなぁ。小さいけれど本格的なオーディトリアムの作りなので、エアウエイブスで唯一、キチンとした備え付けの椅子がある場所。ゆったりと座れていいけど、演奏者に申し訳ない。
24:10〜 Hafdis Huld (Risid) 完璧にオマケです。シンデレラ・タイムを過ぎて、本来ならホテルへ直帰だけど、座れたおかげで少しだけ余力があり、ハフディスに間に合えばと思って行ったら、ちょうど始まったところだったようです。
私はアメリカン・ポップスから音楽を聴き始めたので、根っからのポップス好き。世の中にポップスは沢山あるけれど、何も考えず心から楽しめるポップスは実は希有で、その点ハフディスは屈託無く楽しめることピカ一です。見た目もかわいいし、声もきれいだし、クセのない素直な歌声だし、とても気持ちがいい。
コートを敷物代わりにして、フロアの前の方に腰をおろして、何も考えずに楽しませてもらいました。ギターとヴォーカルだけのシンプルな構成で、それが彼女のヴォーカルの巧さを引き立てます。バンド編成での演奏も楽しいけれど、シンプルナ演奏はしみじみ〜。ふ〜。
演奏後、少し彼女と言葉を交わしました。それで、「日本へ行きたい!」というのが開口一番の彼女の言葉。私の顔を見ると、どのミュージシャンもそう言うんだよね(苦笑)。
なんでも本当はヨーロッパ・ツアーに出ているはずの時期で、エアウエイブスに参加できる予定ではなかったけれど、スケジュールの変更が出たため、ギリギリのところで「歌う場所があればどこでも」ということでこの場所をブッキングした、と。
なるほど、本会場でやる時は、一番大きな美術館かNasaが多い彼女が、今回バーの片隅でのこの会場になったのはそういう理由なのね。
25:00〜 近所で飲み会 たっぷりとあれこれを見聞きしてホテルに帰ってきました。夜中の1時だけれど、それでも割合早く帰れたので、ホーっとしていると、携帯が鳴り、留学生の女性が「飲みに来ない?」とのお誘い。彼女のアパートはホテルから徒歩2-3分なので、30分くらいならと出ていくと・・・
ルームメートの誕生日会があったそうで、家のそこら中が酒瓶だらけ。写真はご〜く一部だけ!(笑)。少なくとも数百本はある感じ。ルームメイトがミュージシャンなので、まだ何名かミュージシャンが残っていて、ピアノを弾いたり歌ったり。顔は見たことがあっても、名前を覚えていない人が多くてごめん・・・。
そんな中に混じっていたのがムームでヴォーカルをしているシッラ。私を見ると、一瞬「誰だったっけ?」って顔をして、「あ〜、え〜、なんでアイスランドいるのぉ?」と驚いてました。オルヴァルも、グンニも、ヒルドゥルも、私をアイスランドで見ても驚かないから、早く慣れてね(笑)(次回に続く) (小倉悠加 / Yuka Ogura)
クリスマスはアイスランドの音楽で!↓

プレゼントはアイスランドからの涼やかなシルバー・ジュエリーを!↓