今回のICELANDiaブログは2011年1月8日、七針で行ったLily and Foxのライブ写真の登場です!
で、先に次回の告知を!
アイスランド音楽シーンの現在 Vol.2 「Lily And Foxバレンタインライブ」
http://www.tnlf.jp/news.html#0214
トーキョー・ノーザンライツ・フェスティバルの公式イベントとして、2月14日のバレンタインデイに再度Lily and Foxのライブがあります。
去年に引き続き、今年も前半・後半に内容を振り分け、前半は2011年アイスランド・エアウエイブスのレポートを動画と話でたっぷりと。後半はLily and Foxライブをお楽しみください。本日より予約受付開始しました!
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それでは、Lily and Fox初ライブのレポートです。写真はいつものように、 シバノ・ジョシアさんが撮影してくださいました!
Lily and Fox live in Tokyo
photo by Joshia Shibano
text by Yuka Ogura
アイスランドで注目の若手バンド、Rokkurroのヴォーカリスト・チェロ奏者であるヒルドゥルのソロ・プロジェクトLily and Foxの初ライブであり、当日はスタッフ一同ちょっとばかり緊張。
まずは事務局からのご挨拶。この時、ライブ後の打ち上げパーティの参加希望者を募りました。なんと参加費1000円で食事とお酒付きとのアナウンス!

その後はヒルドゥルと私のおしゃべり。日本語学習中の彼女なので、自己紹介はしっかりと日本語でこなしてくれました。その後は主に英語。
当初の企画はLily and Foxのライブのみでしたが、ミーティングをしていくうちに、ミュージシャンとしてのヒルドゥルの活動を伝えるような前振りがあった方がいいのでは?という意見があったのです。

こうして幼い頃の写真なども大公開してくれました。ここに一緒に写っているのは、なんとRokkurroのドラマー!

Rokkurroも含め彼女が関わってきた主なプロジェクトをビデオと共にご紹介。これは彼女が気に入っている旬のアーティスト, Of Monsters and Men。

去年のノーザンライツフェスティバルのアイスランド音楽特集で、私はRokkurroの最新ビデオをみなさんにご覧いただきました。今回、彼女がこのイベント用に選んだのもそのビデオ、なんとヴォーカルの本人を迎えていっしょに同じビデオを見るなんて・・・ちょっと私はウルウルしてしまいました。

5分ほど休憩をはさみ、待望のLily and Foxライブ!


最初はさすがに緊張していたようですが、さすがプロ!徐々に調子を上げていきます。PCを操作したり、ウクレレのチューニングをする間に挟むMCのタイミングもよくて感心。

お客さまも、とっても暖かく見守ってくださり、特にアイスランドでRokkurroのライブを見ている方は、このような形で彼女のライブに触れることが出来、感無量だったようです。
チェロを弾くLily and Fox。楽器はアイスランドから持ってきたもので、「ちょっとめんどくさかった」と日本語で話して笑いを誘っていました。この楽器で演奏したのはRokkurroのファースト・アルバムからの「Ferdalangurinn」。数年前の雑誌『ソトコト』でアイスランド特集をした際、添付CDに入れたのがこの曲でした。私はヒルドゥルと御縁があるようで、感慨深かった。
ちなみにRokkurroのセカンドはアレックス&ヨンシーのアレックスのプロデュース。

この日はプレスリーのお誕生日だったので、プレスリーのカバーなども披露。彼女の声は伸びやかで、艶やかで、とっても清潔感があり、ずっと聴いていたいと癖になりそうな魅力があります。外の寒くてピリリとした空気とは裏腹に、彼女の声が会場をやわらかく暖かく包んでくれました。拍手拍手!


そして、アンコールは1年ほど前にRokkurroのメンバーとして加わったヘルガとのデュエットで、坂本九の「上を向いて歩こう」(英語名:sukiyaki)。ハモリの和音が独特で、とっても現代的なキューちゃんの曲になりました。

私は前日、彼女のリハーサルを見ていましたが、やっぱりリハーサルよりも本番の方が10倍くらいイイ!Rokkurroのライブは4-5年続けて見ているので、彼女の歌唱力は知っていたつもりでしたが、ソロとしてのヒルドゥルは思っていた以上に声量も雰囲気もあり、かなりノックアウトされました。
バックトラックも彼女自身がアレンジし、音も全部作ったので、Lily and Foxの世界がとてもよく表現されていたと思います。
もちろん、まだまだ改良の余地ありですが、ダイアモンドの原石で、今後磨けば磨くほど、そのきらめきが増していくだろうと、強く確信したライブでした。うーん、とってもよかったぁ。これならソロで充分大丈夫。ホント、心から拍手!!
そしてお待ちかねの打ち上げ!かんぱーい!

出てきたのが、インド料理(O_O)

そしてサプライズのバースデーケーキ!元旦がヒルドゥルのお誕生日だったので、心やさしいスタッフが用意してくれていました。

ハッピバースデーの歌は、当然アイスランド語!スタッフには事前にバースデーの歌をアイスランド語(カタカナ)で配られていました。覚えてこいってことね(笑)。これにはヒルドゥルもびっくり。とてもうれしそう。

打ち上げまで残ってくれたみなさんとの記念ショット。バックの「氷州栗素珍(アイスランド・クリスティン)」は書の先生の作品で、アイスランド(氷州)とヒルドゥル・クリスティン・ステファンスドッティルのミドルネームの組み合わせです。

みなさん、と〜っても満足されたようで本当によかった。それから、私の帰り際にヒルドゥルが、「ライブの終わりがいつもこんなに楽しいパーティならいいのにね!」と。
お客さまとアーティストという垣根無く、楽しくいっしょに時間を過ごすことのできたイベントでした。うーん、レイキャヴィクっぽいわぁ(笑)。
寒い中お運びいただきましたお客さま、有り難う御座いました。スタッフのみなさま、本当にお疲れ様でした。そして何よりも、「ソロでイベントやらない?」という話に快く応えてくれたヒルドゥルに感謝です! (小倉悠加/ Yuka Ogura)
新年こそアイスランド音楽を!↓


自然をアイスランドのデザイナー作品で↓