土曜日の夜に売り出した、シガーロスの特別販売品は10分で完売でした。
ご購入いただきましたみなさま、有り難う御座います。また、ご購入いただけなかったみなさま、申し訳ありません。購入できるできないは、御縁かとも思いますので、今後似たような機会が作れた時は、その際に狙ってくださいね!
似たような機会といえば、「ビョークのサインが貰えた!」とアイスランドから連絡が入ってきました(1年かかった!!!)。サイン入りのCDです。クリスマス前にご販売できればと思っていますが、時期はまだわかりません。到着したら決定しますね!
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さて、今回のブログはアイスランド・エアウエイブスのレポートの続きです。
今回のスタジオツアーの写真は、ツアー御参加者でありプロ・カメラマンの中沢エリさんにご協力いただきました。中沢さん、有り難う御座います。スタジオツアー以外の写真はいつものように、Joshia Shibanoさんの撮影です。シバノさんもいつも有り難う御座います。
== 2012年アイスランド・エアウエイブス・レポート(3) ==
11月1日前半
とびきりスペシャルなスタジオ・ツアー&
オルヴァル+シンドリにも対面!
photos by 中沢エリ
(前回はこちら) 本日のメニューはまずアイスランド・エアウエイブスの会場案内です。レイキャヴィクの街は小さいので「すぐに分かる」というのはウソではありまえせんが、さすがに初めて来ていきなり何でも分かるということもありません。
まして、今年はアイスランド・エアウエイブスの小冊子の地図を見てびっくり。メイン会場しか表記なくてオフ会場の場所が全くわからない!!
これには面を喰らいました。たぶん、オフ会場の数が増えすぎて、書き切れないということだったかと思います。
今回はいつもよりもちょっと早めでホテルのロビーに全員集合。ここから、人気のKEXやKaffibarinnなど、場所がわかりにくい オフ会場の場所確認に出発します。
満員御礼状態の35名大所帯なので、どうしても列が長くなってしまい、お伝えしたいことがどれだけ伝わるのか毎回心配しながらですが、とにかく一度歩いて場所を確認するのはとても大切。
そして最初に立ち寄ったのが、前回ご紹介した『Varúð』の展示会でした。まだギャラリーが開いていない時間でしたが、前日に私が訪れたことを覚えていたオーナーが、「入っていいいよ」と言ってくださったのでラッキー。早速ツアー参加者はアイスランドの雰囲気に浸ります。
これはアイスランド・エアウエイブス関係としてオフィシャルにアナウンスしている展示会ではないため、知ってる人だけが見た、というものでした。こういう情報、私は逃しません!
その直後にKEXへ寄り、続いてメインストリート沿い近辺にあるオフ会場を御案内し、ツアーの最終日に独占ライブを行う予定の 名門音楽ショップ・12Tonarへ。
このショップとのお付き合いもかれこれ10年。ショップオーナーとも気軽に話せて、いつも楽しく過ごさせていただきます。写真はみなさんに囲まれて話をするショップオーナーのラウルス。
そしてこの後、一通りあちこちを歩き、インフォメーション・センターで待望のフェスパス(リストバンド)をゲット。そして スペシャル・スタジオツアー へと繰り出します。
これは文字通りスペシャルなスタジオを訪ねる企画で、シガーロスのスタジオと世界に名高いベッドルームコミュニティ・レーベルのスタジオを見学。
ツアーバスに乗り込み、まず向かった先が レイキャヴィク郊外にある シガーロスのプールスタジオです。なぜプール・スタジオなのかといえば、コミュニティ・プールを改造してスタジオにしたから。30分ほどバスを走らせた後にウール製品でも有名なアゥラフォスに到着。 ここかぁ、という感じで小さな入り口を入っていくと、
天井の高いスタジオが目の前にひらけます。みなさん「うわぁ〜」という表情してくださり、スタジオ側に交渉してよかったぁと感じる瞬間でした。
スタジオには小さなブースがいくつかあり、そこには、シガーロスらしいあれこれや、数々の楽器が置かれています。
もちろん、シガーロスが使用している楽器も満載です。
そしてスペシャルだったのは、担当エンジニア氏の計らいで、来年シガーロスのアルバム『Agaetis Byrjun』が再発になり、その時にボーナストラックとして入れる予定の、シガーロスが10年以上前に行った貴重ライブを一曲聴かせてくださいました。それもまだ微調整前の、「音がまだちょっと整ってないけど」という貴重な音源!!
また、 Agaetis Byrjun』リリース時にアイスランドの国営放送用に録音したライブ音源があるので、それをたぶん来年発売すると思う、ということも!!おぉ、レコード会社でも知らない、アイスランドの現場ならではの情報ですね!!
このスタジオの周囲には、風光明媚な滝があったり、シガーロスがPVを撮影した場所などもあり、細かく見ていくと、面白い場所です。アート・コミュニティでもあるため、楽しいオブジェを屋外に発見することもあります。
そして昼食も同じコミュニティ内で済ませます。去年できたばかりのカフェで、5月に私が訪れた時にリクエストしたメニューで作ってもらいました。これが大好評!
サンドイッチは半分がスモークサーモン、もう半分が甘エビです。どちらもアイスランド産で新鮮!見た目よりもずっと具だくさんでボリュームがあったのがスープで、伝統のラムスープは自慢のホームメードで身体も暖まり、添乗員も「オプショナル・ツアーの中で一番おいしかったのがこのスープ!」と絶賛。みなさんお代わりもいただいていました。
カフェの雰囲気もとてもいい感じ。
お腹がいっぱいになったところで周囲を散策してみると、こんな場所なんですね。赤い屋根の手前に見えるのがシガーロスのスタジオ。
そしてまたバスに乗り込みます。30分程度走って到着したのが、 ベッドルーム・コミュニティ・レーベルが拠点とするヴァルゲイル・シグルズソンのスタジオ。 ここはヴァルゲイルの自宅を改造したものです。
この写真とは別の場所に、もうひと副調整室があるので、どちらからもレコーディング・ルームの音を拾うことができるようになっています。小さなブースも複数。写真の男性は、最近スタジオ・マネージャーに就任したポール。
そして、アイスランド・エアウエイブスの忙しい最中に(私のお願いということで)用意してくれていたのが、 びっくりのスペシャル・パフォーマンス!
演奏はニューヨークの新進気鋭奏者が集まるアメリカン・コンテンポラリー・ミュージック・アンサンブルの一員で、ジュリアード音楽院からのニコとの知り合いであるナディア・シロタと、ヴァルゲイル・シグルズソン。そして、若き才人のニコ・ミュリー。
ニコはヨンシーの『Go』のアレンジャーとして、シガーロス・ファンのみなさんもご存知でしょう。そか、ビョークがアテネ・オリンピックで歌った「Oceania」のレコーディングは、ヴァルゲイルとニコのコンビがバックをやっていましたっけ。
もうこれは、本当にすごくスペシャルで、アイスランド・エアウエイブスならではであり、ヴァルゲイル一派の粋な計らいで実現したことです。
演奏曲は、ニコがナディアのヴィオラ演奏技術を見込んで構成に凝って書いた曲。もうそれは恐ろしくリズム取りが難しい曲で、息を飲んで聞きました。あまりにも演奏レベルが凄くて、呆気にとられてしまうほど。
次に、スペシャルなオマケでニコ・ミュリーが披露してくれたのが、ピアノとヴァルゲイルのプログラミング(って言っていいのかな?)による「Skip Town」。うー、これ聞けてすごくうれしかった! 数年前、オフ会場で初めてこの曲を聞いた時、私はぶっ飛んでこの曲を探しまくったことを思い出しました。案の定、みなさんそう思ったみたいで、「あの曲は何?そのアルバムに入ってるの?」の質問が続々。
その後、ここでCDを購入する方が多かったのなんのって。レーベルの本拠地で、アーティストの演奏を聴き、そこでCDを購入してサインが貰えるって、確かに滅多にない機会ですね!!
みなさんに喜んでいただけて、アーティストもとても喜んでいました。ありがとうナディア、ヴァルゲイル、ニコ!この後、彼らは速攻でオフ会場へ向かっていきました。
いやぁもう、私自身、これはスペシャルだと思いました。シガーロスのスタジオへ行き、発表前の音源まで聴かせていただき、ベッドルーム・コミュニティ・レーベルでは、豪華メンバーのスペシャル生演奏。おまけにサインもらって写真も撮れる、と。どんだけ〜というこの企画。後でアイスランド人の音楽関係者に話したら、「そんなアレンジ、ユーカしかできない」と。私、そんなに押しが強いでしょうか?(笑)
大満足のスタジオ・ツアーはこれで終了ですが、その後もスペシャルは続きます。レイキャヴィクに帰ると、 オルヴァル(ムーム)とシンドリ(シーベア、シン・ファン) の展示会のオープニングがあり、オルヴァルから「時間を取って会う」と言われていたので、グループのみなさんをその会場にお連れしました。
そうなるとまたサイン大会&撮影会。もちろんひとりひとり、とても丁寧に対応してくれました。持ってきた本が売り切れて、なくなっちゃったほど。
そしてこれがその時の記念ショット!大勢ですが、これでも数名欠けているんです。でも大勢だからみんな仲良くなって、特に女性どうしはいいお友達がいっぱい出来たと大喜び。
たぶん、ブログを読んでいるみなさんも、音楽ファンとしてこれだけで充分堪能できると思いますが、まだアイスランド・エアウエイブスでのライブはゼロ状態。ゼロ状態なのにこの超充実感。初日に続き、本番のアイスランド・エアウエイブス前に、もうお腹いっぱいでした!(次回に続く)(小倉悠加/ Yuka Ogura)
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